宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2005/ 9/13 12:29 更新 太陽風が乱れており、オーロラ活動がとても活発です。太陽風の擾乱は今後も続きそうです。 担当 篠原 太陽風は依然高速の状態が続いています。 そのため、活発な磁気圏の活動が続いています。 ACE衛星の観測データによると、12日15時(世界時12日6時)に再び速度の急上昇が発生しました。 太陽風の速度はそれまでの700km/秒から、1000km/秒と非常に高速な状態に戻っています。 これは、11日7時(世界時10日22時)に発生したX2.1大規模フレアにともなう CME(太陽ガスの放出現象)の影響だと思われます。 太陽風の磁場も10nTに強まり、南向き磁場は-5nT前後のものが度々現れています。 この影響で、オーロラも非常に活発になっています。 AE指数では、1500nTの非常に大きな変動が頻繁に観測されています。 極域の夜空はさぞ美しい光景になっていることでしょう。 太陽風の速度は、ゆっくりと低下していますが、依然750km/秒ととても高速です。 今後も、太陽風磁場の南寄り傾向が続けば、激しいオーロラ活動が続くでしょう。 オーロラの様子は、NICTのアラスカライブカメラで見る事ができます。 今は天気が悪いようですが、日本時間の午後から夜にかけてが、現地の観望好適時刻です。 太陽では、9月12日17時半(世界時12日8時半)にM6.1の中規模フレアが発生しています。 808黒点群は、登場時の勢いはなくなった様ですが、依然活発にフレアを起こしています。 11日21時半(世界時11日12時半)のM3.1中規模フレアによるCMEがSOHO衛星で観測されています。 この影響が、今日のうちに地球に来ると思われます。 その場合、引き続き太陽風の擾乱状態が保たれるでしょう。 太陽放射線(非常に高速のプロトン粒子)はレベルがすっかり下がっています。 現在、警戒ラインの10PFUを切るほどになりました。 太陽のフレア活動の低下に伴って、高速プロトンが作られなくなっているためでしょう。 太陽の活動が再び激しくならなければ、このまま更に低下して行くと思われます。 一方、磁気圏内の放射線帯高エネルギー電子は密度が高い状態が続いています。 GOES10、12の両衛星で、警戒ラインを越えた状態です。 こちらについては、引き続き注意が必要です。 アラスカライブカメラによる、9月12日(現地9月11日)のオーロラの様子。 (c) NICT/SALMON SOHO LASCO C3カメラが捉えた、11日21時半(世界時11日12時半)のM3.1中規模フレアに伴うCMEの様子。 (c) ESA & NASA ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽放射線データ (c) NOAA/SEC GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化 (c) NOAA/SEC 27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版) 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
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