宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2005/ 9/ 7 12:32 更新 今朝、M1.4の中規模フレアが発生しました。太陽風は通常の状態です。 担当 篠原 今朝、7日4時半(世界時6日19時半)にM1.4の中規模フレアが発生しました。 発生箇所は、5日のフレアと同じく、太陽の東側のまだ向こう側にある領域です。 ここに活動的な黒点群があるのでしょう。 今朝のフレアも長時間型の変化をしています。 CME(太陽ガスの放出現象)が発生していると思われます。 まだ太陽の向こう側ですので、地球への影響はないでしょう。 今後、この群がこちら側に回って来て地球に影響を及ぼす位置に来たとき、 更に活動的に変わっているのか、弱まっているのかが注目されます。 太陽風は450km/秒からゆっくりと下がって、400km/秒になりつつあります。 磁場強度は5nT前後。 -4nTほどの南向き成分が頻繁に現れています(ACEの赤線がマイナスに振れている)。 このため、オーロラ活動も小規模ながら(太陽風の速度が遅いため)、たびたび発生しています。 AE指数に、500nTの弱い活動が見られます。 今日は、27日周期の図より、今後の宇宙天気の変化を予想してみましょう。 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の、8月11日以降の太陽風の変化が、 今日以降やってくると思われる変化です(図は世界時ですので、時刻に注意してください)。 8月13日に、セクターの切り替わりとともに、 太陽風速度の上昇と、磁場強度の大きな強まりが観測されています。 この時は、太陽風の磁場がほとんど北を向いたので、磁気圏への大きな影響は無かったのですが、 南を向いていたら、磁気嵐など大きな活動になっていたでしょう。 今周期はこの辺りの変化がどのようになっているでしょうか。 9月9日頃がここの変化に相当します。 そして、図の15日の後半から(日本時間では8月16日)、 最高で700km/秒に達するコロナホールの高速風領域に地球が入りました。 この時は、太陽風磁場が南北に変化したため、 8月16〜18日にかけて比較的小規模でしたがオーロラが活動的になりました。 高速風は4日ほどつづいています。 今周期は、9月11日の後半(日本時間では12日)頃から、このような変化が見られそうです。 現在、SOHO EIT284の観測がお休みで、コロナホールの最新状況が分かりません。 しかしながら、27日前のデータを見て今後の予想をするのにはいい機会です。 放射線帯の高エネルギー電子は、依然高いレベルを保っています。 引き続き注意が必要です。 SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版) 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) NOAA/SEC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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