宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
|
当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です |
|
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
| ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
2005/ 9/ 5 12:55 更新 一時、太陽風の速度が750km/秒へ上がりました。現在は600km/秒に戻っています。放射線帯の高エネルギー電子が高いレベルを保っています。 担当 篠原 ACE衛星の観測によると、昨日の午後、4日16時(世界時4日7時)頃から太陽風が速度を上げ、 それまでも600km/秒と高速だったのですが、750km/秒と更に高速になりました。 高速風は4日21時(世界時4日12時)頃に最高となり、その後緩やかに低下して、 現在は再び600km/秒に戻っています。 この辺りの変化が、2日のB4フレアによるCMEと関連した変化だったのでしょうか。 この他には目立った太陽風の乱れは無く、よく分かりません。 太陽風は、これから次第に速度が低下して、穏やかになるでしょう。 太陽風磁場は今日の図で、前半部分で南向き-5nT前後の変化が続いています。 そのため、オーロラ活動もこの辺りの時間帯では活発に発生していました。 図の後半は南北成分は0付近に弱まっており、オーロラ活動も低下しているでしょう。 AE指数のグラフは、ここ数日、幅が広く出てしまっている様に感じます。 今日の図の後半も、本当はもっと小さな活動なのではないかと思います。 放射線帯の高エネルギー電子は、高いレベルが続いています。 衛星の運用などでは注意が必要です。 太陽面は805黒点群が寂しく見えているだけです。 X線のグラフを見ると、C2.0の小規模フレアが、4日23時(世界時4日14時)に観測されています。 これは、805群ではなく、西の端(右の端)やや上に、白っぽくもやもや見えている辺りで発生したものです。 今は見えなくなってしまった、803黒点群があった場所です。 フレア活動は、基本的にはこのまま穏やかな状態が続くでしょう。 ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化 (c) NOAA/SEC SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC 27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版) 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
| |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|