宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2005/ 9/ 2 10:58 更新 磁気嵐は終息しつつあります。今夜以降、次の擾乱が発生する可能性があります。 担当 篠原 昨日のニュースでお知らせした様に、 31日の夜の強い太陽風磁場南向きによって、大きな磁気嵐が発生しました。 しかし、大きな太陽風の乱れは既に終わって、磁気嵐は終息しつつあります。 磁気嵐の開始から1日半ほど経過して、沖縄の磁場データは、 青の横線で示している静穏レベルに向かって回復しつつあります。 大きな乱れは終わりましたが、 コロナホールの影響で太陽風の速度は500km/秒と高速状態が続いていました。 この影響で、オーロラ活動は比較的活発に続いていたようです。 AEグラフの前半部の活動がそれを示しています。 (この図の後半部は、データのエラーではないかと思われます) 現在、太陽風の速度は急に下がって、400km/秒に落ちています。 これに従って、オーロラの活動も低下するでしょう。 昨日もお知らせしましたが、 31日19時半(世界時31日10時半)に803黒点群でC2.0の小規模フレアが発生し、 その後、SOHO衛星のLASCO C2, C3カメラでCME(太陽ガスの放出現象)が観測されました。 このCMEがC2のフレアに伴うものであれば、早ければ今夜、 恐らく明日3日に地球へ高速の太陽風がやって来ることになります。 運ばれて来た磁場が大きく南を向くと、磁気圏が非常に活発に活動します。 オーロラ活動の強まりや、磁気嵐の発生につながります。 ただし、ひとつ気になる情報があります。 アメリカNOAAのSEC(アメリカの宇宙天気センターです)が発表している記事の中で、 このCMEが太陽の反対側で起こっているとする記述があるのです。 (その場合、地球へはやってきません) その一方で、同じ情報の中で、このCMEによって3日に磁気圏が乱れる可能性があるとも記しています。 SECもはっきりとは決めかねている様に思えます。 どのような結果になるか、今後の太陽風の変化に注目して下さい。 太陽では、803黒点群はほとんど消えてしまいました。 806黒点群も規模を縮小しています。 太陽の活動は穏やかになりそうです。 SOHO LASCO C3カメラが捉えた、9月1日のCME(太陽ガスの放出現象)。 (c) ESA & NASA SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC 沖縄の磁場擾乱 下へ下がるほど、擾乱が発達している事を意味します。 (c) NICT リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版) 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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