宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
|
当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です |
|
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
| |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
2005/ 9/ 6 11:59 更新 放射線帯の高エネルギー電子が増加しています。太陽風は穏やかになってきました。 担当 篠原 台風14号が九州に接近しています。既に九州は激しい風雨に見舞われています。 どうぞ十分ご注意ください。 宇宙天気ニュースでも、5日の朝から沖縄の磁場データの収集が停止してしまいました。 台風の影響ではないかと思います。 昨日、5日18時(世界時5日9時)に太陽でC2.7の小規模フレアが発生しました。 GOESのX線グラフを見ると、一昨日のフレアをそのまま再現したような見え方です。 ただし、発生箇所は反対側で、太陽の東端(左端)でした。 まだ地球側に上がって来ていないところに活動領域があるようで、 そこで長時間型のフレアを起こしています。 SOHO LASCO C3カメラでCME(太陽ガスの放出現象)が撮影されています。 太陽の南東方向(左下)に向かって、ガスが噴き出しています。 地球への影響はないでしょう。 太陽の黒点写真は、小さく805黒点群が写っているだけです。 フレアを発生させた東端の活動領域はまだ見えていません。 これが太陽のこちら側に回って来た後、どのような活動を見せるでしょうか。 太陽風は速度を下げ続け、450km/秒になりました。 磁場強度は5nTで、穏やかな太陽風にほぼ戻ったと言えます。 太陽風磁場の南向き成分が、3nT程度の強さで時々現れています。 この関係で、オーロラ活動も小規模なものが時々発生しています(AE指数)。 太陽風が穏やかになってきてますので、活動は小規模なものばかりです。 今後は更に穏やかになって行くでしょう。 放射線帯の高エネルギー電子が一層の増加を見せています。 青線のGOES 10は、10の5乗のラインに達しています。 かなり密度が高まっていますので、十分な注意が必要でしょう。 SOHO衛星のLASCO C3カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
沖縄の磁場擾乱 下へ下がるほど、擾乱が発達している事を意味します。 (c) NICT GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化 (c) NOAA/SEC 27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版) 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
| ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|