宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2005/ 9/ 3 12:28 更新 衝撃波がやってきました。太陽風の速度は650km/秒、オーロラ活動が活発になっています。 担当 篠原 2日22時半(世界時13時半)に太陽風の乱れがやってきました。 これは、31日に発生したCME(太陽ガスの放出現象)によるものです。 太陽風の速度が400km/秒から500km/秒に、比較的小幅ですが急な増加をしました。 磁場強度も5nTから10nTを越える強度に上昇しています。 今回の乱れは、衝撃波到来後も速度の上昇を続け、 4時間ほどかけて650km/秒まで上がって、その後は高速のまま安定しています。 衝撃波が来た2日22時半(世界時13時半)から3日3時(世界時2日18時)にかけて、 太陽風の磁場は-10nT前後の強い南向きが発生しています。 このため、この時間帯(地球では1時間ほど遅れますが)にオーロラ活動が活発になっています。 AE指数の図をご覧下さい。 その後、磁場は北を向きましたが、現在は南に回転して-5nTの南向きになっています。 速度が高いのでオーロラ活動が再び活発になっています(AE指数)。 高速の太陽風は今日1日程度続くのではないでしょうか。 南向きが続く間、オーロラも活発に続くでしょう。 太陽風の速度は、明日くらいには低下に向かうと思われます。 そして、更にもうひとつ新たなCMEが太陽で発生しています。 2日8時半(世界時1日23時半)のB4というとても小さなフレアに続いて、 SOHO LASCO C3カメラでCMEが観測されました。 今日の1枚目にこの動画を掲載しています。 ただし、この写真には、太陽の裏側で発生したCMEが重なって見えているとの指摘があります。 動画の中で、最初に左上寄りに飛び出しているガスが裏側のCMEで、 その次に下半分を中心に飛び出しているのが、こちら側のCMEではないかと思います。 このCMEの影響は、4日の昼から5日にかけてやってくるでしょう。 太陽のフレア活動は静穏でした。 黒点は小さく見えるだけで、寂しい太陽面になってきました。 SOHO LASCO C3カメラが捉えた、9月2日のCME(太陽ガスの放出現象)。 (c) ESA & NASA ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) 27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版) 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
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