宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2005/ 8/29 11:18 803黒点群がM1.6の中規模フレアを起こしています。太陽風、磁気圏は概ね静穏です。
2005/ 8/30 12:53 太陽風は穏やかです。オーロラ活動もほとんどありません。放射線帯の高エネルギー電子が減少しました。
2005/ 8/31 10:35 太陽風の磁場が強まっています。セクター境界が来るようです。
2005/ 9/ 1 12:06 太陽風の南向き磁場がとても強まり、大きな磁気嵐が発生しました。太陽の中心付近でCMEが発生しています。
2005/ 9/ 2 10:58 磁気嵐は終息しつつあります。今夜以降、次の擾乱が発生する可能性があります。
最新のニュース

2005/ 9/ 3 12:28 更新
衝撃波がやってきました。太陽風の速度は650km/秒、オーロラ活動が活発になっています。

担当 篠原

2日22時半(世界時13時半)に太陽風の乱れがやってきました。
これは、31日に発生したCME(太陽ガスの放出現象)によるものです。
太陽風の速度が400km/秒から500km/秒に、比較的小幅ですが急な増加をしました。
磁場強度も5nTから10nTを越える強度に上昇しています。

今回の乱れは、衝撃波到来後も速度の上昇を続け、
4時間ほどかけて650km/秒まで上がって、その後は高速のまま安定しています。

衝撃波が来た2日22時半(世界時13時半)から3日3時(世界時2日18時)にかけて、
太陽風の磁場は-10nT前後の強い南向きが発生しています。
このため、この時間帯(地球では1時間ほど遅れますが)にオーロラ活動が活発になっています。
AE指数の図をご覧下さい。
その後、磁場は北を向きましたが、現在は南に回転して-5nTの南向きになっています。
速度が高いのでオーロラ活動が再び活発になっています(AE指数)。

高速の太陽風は今日1日程度続くのではないでしょうか。
南向きが続く間、オーロラも活発に続くでしょう。
太陽風の速度は、明日くらいには低下に向かうと思われます。

そして、更にもうひとつ新たなCMEが太陽で発生しています。
2日8時半(世界時1日23時半)のB4というとても小さなフレアに続いて、
SOHO LASCO C3カメラでCMEが観測されました。
今日の1枚目にこの動画を掲載しています。
ただし、この写真には、太陽の裏側で発生したCMEが重なって見えているとの指摘があります。
動画の中で、最初に左上寄りに飛び出しているガスが裏側のCMEで、
その次に下半分を中心に飛び出しているのが、こちら側のCMEではないかと思います。

このCMEの影響は、4日の昼から5日にかけてやってくるでしょう。

太陽のフレア活動は静穏でした。
黒点は小さく見えるだけで、寂しい太陽面になってきました。



SOHO LASCO C3カメラが捉えた、9月2日のCME(太陽ガスの放出現象)。
(c) ESA & NASA


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SEC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版)
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT


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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。