宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2005/ 9/ 1 12:06 更新 太陽風の南向き磁場がとても強まり、大きな磁気嵐が発生しました。太陽の中心付近でCMEが発生しています。 担当 篠原 昨日のニュース以降、太陽風の磁場は更に強まり、20nT近くに達しました。 そして、31日20時(世界時31日11時)頃から、それまで北寄りに変化していた太陽風磁場が、 一気に大きく南を向く様に変わりました。 ACEのデータ(赤線)を見ると、-15nTの強い南向き磁場が6時間近く続いています。 南寄りの状態は、強さを弱めながらも更に5時間ほど続いています。 この影響で、オーロラ活動がとても活発になり、 1000nTから1500nTを越えるような大きな変化がAE指数で観測されています。 また、強い南向きが長時間続いたため、磁気嵐も発生しています。 沖縄の磁場データでは、静穏レベルから-130nT近く磁場強度が減少しているのが観測されました。 磁場のグラフが下へ下がるほど、磁気嵐は大きく発達しています。 京都大学のDst指数の速報値では-170nTの変化を記録しており、大きな磁気嵐が発生していた事が分かります。 太陽風磁場の強い南向きは終わり、現在は普通の状態に戻っています(南を向いたり北を向いたりしています)。 一方で、コロナホールの影響による高速太陽風が現れています。 現在、速度は500km/秒近くになっています。 太陽風南北磁場の状況に応じて、オーロラ活動は現在も続いています。 太陽ではCME(太陽ガスの放出現象)が発生しています。 31日19時半(世界時31日10時半)に803黒点群でC2.0の小規模フレアが発生しました。 フレアとしては小さな規模だったのですが、長時間継続するタイプのフレアで、 その後、SOHOの観測でCMEが発生していることが分かりました。 今日の1枚目の写真で動画を掲載します。 今回は趣向を変えて、LASCO C2カメラとC3カメラをつなげて動画にしています。 赤い色がC2の写真です。太陽により近い部分のCMEの様子が見えます。 そして、青い写真はC3です。太陽から遠い領域まで写っています。 まだ、発生直後なのでCMEが広がる途中までしか撮影されていません。 明日になれば、更に時間の長い動画が作れるでしょう。 太陽の中心付近でCMEが発生しているため、地球に直進する状態で高速の太陽ガスが飛んで来ています。 9月2日の夜から3日にかけて、高速の太陽風がやって来ることになるでしょう。 太陽風の磁場が南を向く程度によって、オーロラ活動が活発化したり、磁気嵐が発生することになります。 高速風到来後の変化に注目してください。 SOHO LASCO C2、C3カメラが捉えた、9月1日のCME(太陽ガスの放出現象)。 (c) ESA & NASA SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 沖縄の磁場擾乱 下へ下がるほど、擾乱が発達している事を意味します。 (c) NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版) 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) NOAA/SEC SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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