宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
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活動領域 (NASA)
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EIT195 (SOHO)
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LASCO C3 (SOHO)
コロナホール (NAOJ)
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2005/ 8/24 19:44 CMEによる太陽風の乱れが来ました。非常に強い南向き磁場(-60nT)を運んできて、強い磁気嵐を起こしています。
2005/ 8/25 11:43 強い南向き磁場のため、大規模な磁気嵐が発生しました。太陽風は高速ですが磁場強度は下がり、磁気圏は落ち着きつつあります。
2005/ 8/26 12:33 磁気嵐は終息に向かっています。太陽風は現在も高速ですが、磁気圏は通常の活動度に戻っています。
2005/ 8/27 13:20 太陽風の速度は低下しています(450km/秒)。803黒点群が小規模フレアを起こしています。
2005/ 8/28 12:43 太陽風は通常の速度にもどりました。放射線帯の高エネルギー電子密度の高い状態が続いています。
最新のニュース

2005/ 8/29 11:18 更新
803黒点群がM1.6の中規模フレアを起こしています。太陽風、磁気圏は概ね静穏です。

担当 篠原

昨夜、28日19時(世界時28日10時)に、803黒点群がM1.6の中規模フレアを起こしました。
急峻な、短時間型の変化で、CMEは起こしていないだろうと思われます。
803群は黒点写真としては、小さな黒点群が散在しているだけに見えますが、
磁場構造が複雑になっており(蓄えているエネルギーが大きいと考えられる)、
今後も中規模フレアを起こす可能性を持っています。
その他は、小さな黒点が分布しているだけです。

太陽風は速度400km/秒と通常の状態が続いています。
磁場強度も5nTと通常のレベルです。
ACEの図の後半部分で、磁場の南北成分(赤線)が南向き(マイナス方向)に偏る傾向が見えています。
このため、しばらくオーロラ活動が活発化しそうです。
ただし、速度が高くはないため、比較的小規模なオーロラになりそうです。

オーロラの活動度を示しているAE指数のグラフでも、最後の部分にやや盛り上がりが見えています。
今日の図では、線が灰色など、普段見ない色で描かれています。
そもそもこの色は、いくつの観測点のデータから指数が求められたのかを示しています。
図の左端に、色の付いた数字がありますが、この数字に対応しています。
灰色ということは、観測点が4、5カ所だったということになります。
普段よりも3、4カ所少ないようです。
リアルタイムのデータ収集に一部不調が発生しているのでしょう。
こういう場合は、AE指数が正しい値を示していない可能性が高いので、注意が必要です。
(ただし、今日の場合は太陽風が穏やかなので、大きなずれは発生していないでしょう)

太陽風は、概ね現在のような静穏状態が続くと思われます。
昨日の記事で書いた様に、SOHO EIT284の写真で太陽の南側(下側)に見えているコロナホールの影響が、
今後太陽風にどの程度現れるかが注目されます。
500km/秒くらいまで上昇するかもしれません。

GOES衛星の観測によると、放射線帯の高エネルギー電子は高密度の状態が続いています。
引き続き、注意が必要な状態です。
現在発生しつつあるオーロラ活動の影響で、減少する可能性があります。
明日、どのように変化しているでしょうか。



SOHO衛星EIT284カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

最新映像


GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SEC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版)
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SEC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。