宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2005/ 8/29 11:18 更新 803黒点群がM1.6の中規模フレアを起こしています。太陽風、磁気圏は概ね静穏です。 担当 篠原 昨夜、28日19時(世界時28日10時)に、803黒点群がM1.6の中規模フレアを起こしました。 急峻な、短時間型の変化で、CMEは起こしていないだろうと思われます。 803群は黒点写真としては、小さな黒点群が散在しているだけに見えますが、 磁場構造が複雑になっており(蓄えているエネルギーが大きいと考えられる)、 今後も中規模フレアを起こす可能性を持っています。 その他は、小さな黒点が分布しているだけです。 太陽風は速度400km/秒と通常の状態が続いています。 磁場強度も5nTと通常のレベルです。 ACEの図の後半部分で、磁場の南北成分(赤線)が南向き(マイナス方向)に偏る傾向が見えています。 このため、しばらくオーロラ活動が活発化しそうです。 ただし、速度が高くはないため、比較的小規模なオーロラになりそうです。 オーロラの活動度を示しているAE指数のグラフでも、最後の部分にやや盛り上がりが見えています。 今日の図では、線が灰色など、普段見ない色で描かれています。 そもそもこの色は、いくつの観測点のデータから指数が求められたのかを示しています。 図の左端に、色の付いた数字がありますが、この数字に対応しています。 灰色ということは、観測点が4、5カ所だったということになります。 普段よりも3、4カ所少ないようです。 リアルタイムのデータ収集に一部不調が発生しているのでしょう。 こういう場合は、AE指数が正しい値を示していない可能性が高いので、注意が必要です。 (ただし、今日の場合は太陽風が穏やかなので、大きなずれは発生していないでしょう) 太陽風は、概ね現在のような静穏状態が続くと思われます。 昨日の記事で書いた様に、SOHO EIT284の写真で太陽の南側(下側)に見えているコロナホールの影響が、 今後太陽風にどの程度現れるかが注目されます。 500km/秒くらいまで上昇するかもしれません。 GOES衛星の観測によると、放射線帯の高エネルギー電子は高密度の状態が続いています。 引き続き、注意が必要な状態です。 現在発生しつつあるオーロラ活動の影響で、減少する可能性があります。 明日、どのように変化しているでしょうか。 SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版) 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) NOAA/SEC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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