宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
|
当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です |
|
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
| |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
2005/ 8/26 12:33 更新 磁気嵐は終息に向かっています。太陽風は現在も高速ですが、磁気圏は通常の活動度に戻っています。 担当 篠原 一昨日、-60nTの大変強い太陽風南向き磁場の影響で、 -250nTの磁場減少を伴う磁気嵐が発生しましたが、 その後は太陽風の状態も落ち着き、磁気嵐も終息に向かっています。 沖縄の磁場データは、静穏レベル(青線)から-50nTくらいにまで磁場強度が戻っています。 spaceweather.comが、今回の磁気嵐によって各地で観測されたオーロラを紹介しています。 コロラド州に続いて、ユタ州、ミシガン州、オーストラリアもあります。 どうぞご覧下さい。 ACE衛星の観測では、太陽風の速度は現在も600km/秒と速い状態が続いています。 しかし、磁場強度は5nTを切るほどに弱まっています。 磁気圏を活動的にする、南向きの成分も頻繁に現れていますが、 -3〜-5nTと普通の強度で、磁気圏も通常レベルの活動度に戻っています。 AE指数を見ると、500〜1000nTのよく見られるレベルの変化が発生しています。 ACEのデータで、25日22時(世界時25日13時)に、小さな変化が見えています。 磁場強度が少し強まり、密度と速度にも小幅の増加が見られています。 これは3番目の、23日23時(世界時23日14時)に発生したM2.7の中規模フレアによるものではないでしょうか。 CMEのガスの吹き出しがかなり横を向いていたので、地球へはほとんど影響が無かったようです。 太陽風はこれから次第に速度を下げ、穏やかになっていくでしょう。 放射線帯の高エネルギー電子が、一気に密度を増やしています。 警戒レベルを軽く越えるほどに増加しています。 衛星の運用では注意が必要でしょう。 一方、太陽放射線(非常に高速のプロトン粒子)は順調に減少を続けています。 1PFUも切っています。 太陽では、798黒点群と入れ替わる様に、803黒点群が東から上ってきました。 この群が、昨日25日13時半(世界時25日4時半)にM6.4の中規模フレアを起こしました。 引き続き、中規模クラスのフレア活動を続ける可能性があります。 今後の活動ぶりが注目されます。 SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC 沖縄の磁場擾乱 下へ下がるほど、擾乱が発達している事を意味します。 (c) NICT リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化 (c) NOAA/SEC GOES衛星の太陽放射線データ (c) NOAA/SEC SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|