宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2005/ 8/24 11:43 更新 22日のCMEによる高速太陽風がまもなく到来すると思われます。昨夜M2.7の中規模フレアが発生しました。 担当 篠原 現在、太陽風は速度450km/秒でやや速い状態が続いています。 昨日までの高速風がまだ残っているようです。 22日のCME(太陽ガスの放出現象)による、高速太陽風はまだ到来していません。 ACEデータでは、磁場強度(白線)が急に強まっています。 それまで5nTと普通の強さだったのが、24日5時(世界時23日20時)頃から急に強まり始め、 現在10nTにまで達しています。 これは、次のコロナホールによる高速風の前触れではないでしょうか。 磁場の南北成分が大きく揺れており、南向きの影響で磁気圏がやや活動的になっています。 AE指数では800nT程度の活動が見られています。 今後、南向きが長時間続いたり、速度が上昇を始めると一層強い活動が始まるでしょう。 ただし、CMEによる擾乱がやがて到来すると思われますので、 それ以降はもっと激しい太陽風の乱れ、磁気圏活動が発生すると予想されます。 昨日のニュースで詳しく書きましたが、 初めの衝撃波がこれから今日の午後にかけて地球に届くと思われます。 太陽では、昨夜23日23時(世界時23日14時)にふたたびM2.7の中規模フレアが発生しました。 発生箇所は活発化している798黒点群です。 これによって、新たなCMEが飛び出しています。 798群はかなり西に傾いており、飛び出したガスの地球への影響は及びにくくなっていますが、 注意が必要でしょう。 到来は明後日、26日になると思われます。 798黒点群は西に没しつつありますが、新たな活動的な黒点群が東側から上がってきそうです。 今後の太陽面の変化に注目してください。 太陽放射線は100PFUの高いレベルを保っています。 昨夜のフレアの影響で、ふたたび増加しています。 衛星運用では、障害が発生しやすくなっていますので、注意が必要でしょう。 SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版) 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) NOAA/SEC SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽放射線データ (c) NOAA/SEC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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