宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2005/ 8/23 10:53 更新 昨夜、M5.6の中規模フレアが発生しました。太陽放射線が増加しています。CMEのため、明日以降太陽風が乱れるでしょう。 担当 篠原 798黒点群が活発に活動しています。 昨日の朝、22日10時(世界時22日1時)のM2.6中規模フレアに続いて、 昨夜、23日2時(世界時22日17時)にM5.6の中規模フレアを起こしました. これらふたつのフレアによって、太陽放射線(非常に高速のプロトン粒子)が増加しています。 最初のフレアの発生後に10PFU近くに上がり、次のフレアでは一気に200PFUに上がっています。 警戒レベルを越えていますので、衛星運用では注意が必要でしょう。 太陽放射線は現在も増加傾向にあるようですので、今後の変化にも注意してください。 798黒点群は規模を保っています。 引き続き大きなフレア活動を起こす可能性があります。 ふたつの中規模フレアは、どちらも継続時間の長いタイプで、CME(太陽ガスの放出現象)を起こしています。 SOHO LASCO C3の動画をご覧下さい。 2回、白いガスが太陽から吹き出している様子が見えています。 見た印象では、1回目の方が地球向きにより強く吹き出していて、 2回目の方は右下方向に偏って飛び出しているようです。 分かりにくいですが、動画の最後の辺りで白い筋のようなノイズが画面全体にちらちら見えていますが、 これは増加した太陽放射線の影響です。 このような見え方の激しいものを、Snowstorm(吹雪)と呼んでいます。 このくらいだとstorm(嵐)というより、小雪がちらついているという感じでしょうか。 CMEで飛び出した高速の太陽ガスは、速度が速ければ2日、遅めだと3日程かけて地球へやってきます。 (特に速い場合は1日半くらい、ものすごく速いと1日で来てしまう事もあります) 今回のCMEは比較的速そうですので、 第一波が明日の午前中から午後にかけてやってくるのではないでしょうか。 半日ほど遅れて、第二波がやってきそうです。 太陽風の速度が急激に上昇し、磁場強度も一気に強まるなどの変化が予想されます。 オーロラが活発化したり、磁気嵐が発生する可能性があります。 太陽風磁場が大きく南を向いた場合は、特に磁気圏の活動が激しくなりますので注意してください。 擾乱が早く地球に来るほど、速度も高くより大きく乱れる要因となります。 到来が遅れれば、それだけ規模も小さくて済むはずです。 太陽風は現在500km/秒で高速の状態が続いています。 昨夜も500km/秒から550km/秒に速度が一旦上昇するという変化が現れていました。 全体的に、コロナホールの影響域に入っているということなのでしょうか。 SOHO EIT284の太陽写真を見ると、太陽の中心線よりやや下にあるコロナホールが、 太陽の右側半分の位置に来ており、こちらの影響が地球に及んでもよさそうな状態に入っています。 現在の高速風がこのままこちらのコロナホールの高速風に繋がってしまいそうです。 どのようになるのでしょうか。 しかし、これらの変化が見られる前に、CMEによる突然の高速風が地球を襲うことになるでしょう。 SOHO LASCO C3カメラが捉えた、7月22日、23日の2つの中規模フレアによるCME(太陽ガスの放出現象)。 (c) ESA & NASA SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽放射線データ (c) NOAA/SEC ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版) 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
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