宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2005/ 8/22 11:43 更新 昨夜より太陽風の速度が上昇して乱れています。今朝、M2.8の中規模フレアが発生しました. 担当 篠原 太陽風に急な乱れが発生しました. ACE衛星の観測によると、22日0時(世界時21日15時)頃に、 太陽風の速度が400km/秒から520km/秒に急に上昇し、磁場強度も15nT近くに強まりました。 太陽風磁場の大まかな方向も「地球から太陽方向」から「太陽から地球方向」へと切り替わっています。 原因についてははっきりとは分かりません。 数日前のニュースで書いていた、南に寄って見えていたコロナホールの影響というのが考えられます。 しかし、それにしては速度の上がり方が急すぎる印象もあります。 乱れが発生した後、太陽風の磁場は弱い南向きを続けています。 このため、AE指数には小規模の300nT程度の変化が連続的に発生しています。 磁場強度は現在も10nT弱あり、急に大きく南を向くような変化が発生すると、 オーロラ活動も一気に活発化するでしょう。 この変化にともなって、放射線帯の高エネルギー電子は密度を下げています。 警戒ラインから一段下がっています。 太陽では、とうとう798黒点群がフレア活動を開始したようです。 今朝、22日10時(世界時22日1時)にM2.8の中規模フレアを発生させています。 798群は21日19時(世界時21日10時)にもC2.8の小規模フレアを起こしています。 現在も規模は大きく、注意が必要でしょう。 中規模フレアに伴って、CME(太陽ガスの放出現象)も起こっている可能性があります。 その場合、現在の黒点群の位置から考えて、地球へも影響が及びそうです。 SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版) 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) NOAA/SEC GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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