宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2005/ 8/19 12:47 更新 太陽風の速度は下がり始めました。高速風領域を抜けつつあるようです。放射線帯の高エネルギー電子が増加しています。 担当 篠原 地球はコロナホールによる高速の太陽風領域から抜けつつあるようです。 昨日より、太陽風は速度を緩やかに下げ始め、 700km/秒近かった速度は600km/秒を切るまでに下がっています。 太陽風の磁場強度も一段と低下して、現在は2nTに弱まっています。 AE指数を見ると、オーロラ活動は小規模なものが断続的に発生していたようです。 500nT弱の変動がたびたび観測されています。 これは、太陽風磁場の南北成分で、弱い南向き成分が頻繁に現れていたことと関係しています。 しかし、速度が低下した事と、磁場強度が弱まったことから、 今後は磁気圏内の活動は更に穏やかなものとなるでしょう。 SOHO EIT284の太陽写真では、下の方にコロナホールが見えていますが、 地球への影響度は低く、今後は穏やかな太陽風が続きそうです。 一方で、放射線帯の高エネルギー電子が密度を増やしています。 GOES衛星の観測では、青線のGOES10衛星で、警戒ラインである10の4乗の線にほぼ達しています。 明日にかけて更に増加する可能性があり、衛星の運用ではしばらく警戒が必要となるでしょう。 太陽面は797、798の2つの黒点群が見えています。 いずれも活動は穏やかで、目立ったフレア活動は発生していません。 X線のグラフの最新部分にBクラスの非常に弱いフレアが観測されていますが、 これは、太陽写真の東端(左の端)付近の、かすかに白黒のむらが見える領域で発生したものです。 今後、この領域に黒点群が見えて来そうです。 SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化 (c) NOAA/SEC SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC 27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版) 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
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