宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2005/ 8/17 13:12 更新 高速の太陽風が続いています(650km/秒)。磁気圏はやや活発になっています。 担当 篠原 コロナホールによる高速の太陽風が続いています。 速度は650km/秒を中心に、600km/秒から700km/秒の間を変動しています。 コロナホールの影響域のまっただ中にある様です。 太陽風磁場は10nTに強まっていましたが、現在は5nTに弱まっています。 南北成分は北寄りが中心ですが、細かく変動して南向きになる時間も見られています。 このため、磁気圏のオーロラ活動はやや活発という程度にとどまっています。 AE指数のグラフでは、500〜700nT程度の小規模の活動がたびたび見られていますが、 激しい変化には至っていません。 高速風はもう2〜3日続きそうです。 磁場強度の強まりが終わったので、これ以上高速になることはないでしょう。 また、磁場強度が弱まったことからオーロラ活動も激しくはなりにくくなっています。 その後は、太陽風は穏やかになるでしょう。 SOHO EIT284の太陽写真には、中心から下よりにコロナホールが見えています。 しかし、コロナホールの位置が赤道から離れているので、 吹き出している高速の太陽風は地球へは届きにくくなっています。 前周期の場合は、ほとんど影響は見られませんでした。 太陽のフレア活動は現在もとても穏やかです。 797群は規模はほとんど変わっていません。 ただし、Cクラスの小規模フレアを起こす可能性があるそうです。 SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版) 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) NOAA/SEC SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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