宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2005/ 8/ 7 09:30 太陽風の速度が一段と上昇しています(650km/秒)。オーロラも活発に活動しています。
2005/ 8/ 8 12:20 高速太陽風はピークを過ぎ、低下しています。放射線帯高エネルギー電子が増加しています。
2005/ 8/ 9 14:58 太陽風はやや高速です(500km/秒)が、磁気圏は概ね静穏です。太陽の黒点群は活動をすっかり弱めています。
2005/ 8/10 13:12 太陽風は通常の速度に下がりました(420km/秒)。オーロラ活動は小規模の活動が見られています。
2005/ 8/11 11:48 太陽風の強い南向き磁場の影響で、磁気圏が乱れました。現在は穏やかになっています。
最新のニュース

2005/ 8/12 13:17 更新
太陽風の速度は340km/秒へ下がり、磁気圏はとても穏やかです。

担当 篠原

太陽風の速度は更に低下を続けて、現在340km/秒とかなり遅くなっています。
磁場強度は5nTで普通のレベル。南向き成分も特に強く現れるようなことは起きていません。
このため、地球の磁気圏はとても穏やかになっています。
AE指数のグラフにはほとんど変化が観測されていません。

この様な穏やかな状態は、これから5日程度続きそうです。
SOHO衛星のEIT284カメラによる太陽写真を見てください。
これは、太陽の上空の高温のガスを撮影したものですが、
太陽の中心からやや東寄り(左寄り)に、周囲よりも黒い部分が見えています。
ここはコロナホールと呼ばれ、太陽から高速のガスが噴き出している領域です。
吹き出した高速風が地球にあたる様になると、磁気圏ではオーロラが活発になったりします。

コロナホールが太陽の右半分に来たときに、ちょうど地球に高速の太陽風があたるようになります。
現在のコロナホールの位置では、そこへ行くまでにまだ5日程度はかかるでしょう。
それまでは、穏やかな太陽風が続きそうです。

太陽のX線レベルは更に低下して、Aクラスの下の方にまで落ちています。
たくさんあった黒点群もいよいよ西に沈みつつあります。
新しく、太陽の東南(左下)に797黒点群が現れました。
まだ番号がつけられていませんが、小さな黒点が見えるだけです。
太陽のフレア活動はこのまま穏やかな状態が続くでしょう。



SOHO衛星EIT284カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

最新映像


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SEC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。