宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2005/ 7/25 12:40 太陽風は低速で(300km/秒)、磁気圏は穏やかです。
2005/ 7/26 11:46 地球の磁気圏は穏やかです。コロナホールが太陽の中心に達しています。
2005/ 7/27 10:51 太陽風は低速で(310km/秒)、磁気圏は穏やかです。太陽のフレア活動も穏やかです。
2005/ 7/28 13:27 太陽の東端でM3.7の中規模フレアが発生しました。コロナホールの影響で太陽風速度が上昇しつつあります。
2005/ 7/29 11:12 太陽風の速度が600km/秒に上がっています。オーロラも活動的です。792黒点群が東端から上がってきました。
最新のニュース

2005/ 7/30 12:06 更新
高速の太陽風が続いています(550km/秒)。オーロラも活発です。792黒点群がよく見える様になりました。

担当 篠原

地球はまだ高速太陽風領域に入っています。
太陽風はやや速度を下げたものの、現在も550km/秒と高速状態を続けています。
磁場強度は5nT。-5nT程度の南向きになる時間が頻繁に見られています。
そのため、オーロラ活動も刺激を受けて活発に続いています。
AE指数のグラフを見ると、500nT前後の小規模な活動が連続的に見られていて、
最大では1000nTの変動が観測されています。

SOHO EIT195の太陽写真を見ると、コロナホールは西に抜けつつあります。
このため、高速風領域は後半に入っていると思われます。
これから緩やかに速度は低下して行き、明日から明後日にかけて通常レベルに戻って行くでしょう。

このところ活発にフレアを起こしていた792黒点群の姿が、太陽の東側にしっかり見えてきました。
昨日朝のM4.8中規模フレア以降は、C3.4の小規模フレアを起こしただけで、一息ついているかの様です。
黒点群としては規模も大きく、磁場の構造も複雑で、エネルギーをまだ蓄えていると考えられます。
今後もフレア活動に注意が必要でしょう。

M4.8フレアに続いて見えていたCME(太陽ガスの放出現象)の動画を掲載しています。
真横に飛んでいますので、とてもきれいにCMEの構造が見えています。

活発な太陽活動の影響で、太陽放射線(非常に高速のプロトン粒子)が高いレベルを保っています。
昨日からやや上がって、30PFUになっています。
引き続き注意が必要です。



7月29日6時半(世界時28日21時半)M4.8フレアによるCME(太陽ガスの放出現象)。SOHO LASCO C3による。
(c) ESA & NASA


SOHO衛星EIT284カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

最新映像


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版)
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SEC



GOES衛星の太陽放射線データ
(c) NOAA/SEC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。