宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2005/ 7/23 13:20 高速風は続いていますが、徐々に速度を落とし始めています。オーロラ活動はやや活発です。
2005/ 7/24 09:16 太陽風の速度は下がりました(400km/秒)。磁気圏も穏やかです。太陽面に小さい黒点が見えています。
2005/ 7/25 12:40 太陽風は低速で(300km/秒)、磁気圏は穏やかです。
2005/ 7/26 11:46 地球の磁気圏は穏やかです。コロナホールが太陽の中心に達しています。
2005/ 7/27 10:51 太陽風は低速で(310km/秒)、磁気圏は穏やかです。太陽のフレア活動も穏やかです。
最新のニュース

2005/ 7/28 13:27 更新
太陽の東端でM3.7の中規模フレアが発生しました。コロナホールの影響で太陽風速度が上昇しつつあります。

担当 篠原

ここ数日、太陽の向こう側で活発な活動が続いていました。
SOHO衛星のLASCOカメラを見ていると、幾度と無くCME(太陽ガスの放出現象)が発生していたのです。
今月の15日前後に活発化した786黒点群が勢力を保ち続けているのか、
その周辺の別の黒点群による活動と思われます。
今週末あたりに、この黒点群は太陽のこちら側に回って来る見込みでしたので、
今日のニュースの話題として扱おうと考えていました。

ところが、先手を打つ様に、昨日27日13時半(世界時27日4時半)に、
まだ太陽の向こう側にいる活動領域で大きなフレアが発生し、
地球ではM3.7の中規模フレアとして観測されました。
直接見える位置で発生していた場合は、更に大きなフレアとして観測されたことでしょう。

このフレアに伴って、太陽放射線(非常に高速のプロトン粒子)の強度が増加しています。
現在、20PFUを越える程度にまで増加しています。
衛星の運用などでは注意してください。

また、大規模なCMEが発生しています。
地球にとっては横方向に発生していますので、ほとんど影響はないと思いますが、
SOHO衛星で太陽ガスが飛び出す美しい映像が撮影されています。
EIT195、LASCO C2、LASCO C3と、それぞれ異なる場所の様子を動画にしましたのでご覧下さい。
また、こちらの動画ページで、GOES衛星のX線画像の様子を見る事ができます。

この活動領域では、今朝、28日9時(世界時28日0時)にもM1.0のフレアを観測しており、
今後、Xクラスの大規模フレアを起こす可能性もあります。
特に、今週末あたり、太陽のこちら側に回り込んでからは十分な注意が必要でしょう。

現在の太陽風ですが、コロナホールの影響が見え始めています。
初めに磁場強度が10nTに強まり、続いて速度が450km/秒に上がっています。
太陽風磁場のやや強い南向きと、速度上昇が重なって、オーロラ活動もやや活発になっています。
これから更に、速度は上昇を続けると思われます。
オーロラの活動も一段と活発化する可能性があります。



SOHO EIT195カメラによる、27日4時半(世界時27日4時半)のM3.7のフレア発生前後の太陽の様子。
(c) ESA & NASA


SOHO LASCO C2カメラによる、このフレアに伴うCMEの様子。太陽の東側から飛び出している。
(c) ESA & NASA


SOHO LASCO C2カメラによる、CMEの様子。更に遠くに向かって太陽ガスが飛び出している。
(c) ESA & NASA


SOHO衛星EIT284カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

最新映像


GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SEC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽放射線データ
(c) NOAA/SEC



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版)
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT


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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。