宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2005/ 7/28 13:27 更新 太陽の東端でM3.7の中規模フレアが発生しました。コロナホールの影響で太陽風速度が上昇しつつあります。 担当 篠原 ここ数日、太陽の向こう側で活発な活動が続いていました。 SOHO衛星のLASCOカメラを見ていると、幾度と無くCME(太陽ガスの放出現象)が発生していたのです。 今月の15日前後に活発化した786黒点群が勢力を保ち続けているのか、 その周辺の別の黒点群による活動と思われます。 今週末あたりに、この黒点群は太陽のこちら側に回って来る見込みでしたので、 今日のニュースの話題として扱おうと考えていました。 ところが、先手を打つ様に、昨日27日13時半(世界時27日4時半)に、 まだ太陽の向こう側にいる活動領域で大きなフレアが発生し、 地球ではM3.7の中規模フレアとして観測されました。 直接見える位置で発生していた場合は、更に大きなフレアとして観測されたことでしょう。 このフレアに伴って、太陽放射線(非常に高速のプロトン粒子)の強度が増加しています。 現在、20PFUを越える程度にまで増加しています。 衛星の運用などでは注意してください。 また、大規模なCMEが発生しています。 地球にとっては横方向に発生していますので、ほとんど影響はないと思いますが、 SOHO衛星で太陽ガスが飛び出す美しい映像が撮影されています。 EIT195、LASCO C2、LASCO C3と、それぞれ異なる場所の様子を動画にしましたのでご覧下さい。 また、こちらの動画ページで、GOES衛星のX線画像の様子を見る事ができます。 この活動領域では、今朝、28日9時(世界時28日0時)にもM1.0のフレアを観測しており、 今後、Xクラスの大規模フレアを起こす可能性もあります。 特に、今週末あたり、太陽のこちら側に回り込んでからは十分な注意が必要でしょう。 現在の太陽風ですが、コロナホールの影響が見え始めています。 初めに磁場強度が10nTに強まり、続いて速度が450km/秒に上がっています。 太陽風磁場のやや強い南向きと、速度上昇が重なって、オーロラ活動もやや活発になっています。 これから更に、速度は上昇を続けると思われます。 オーロラの活動も一段と活発化する可能性があります。 SOHO EIT195カメラによる、27日4時半(世界時27日4時半)のM3.7のフレア発生前後の太陽の様子。 (c) ESA & NASA SOHO LASCO C2カメラによる、このフレアに伴うCMEの様子。太陽の東側から飛び出している。 (c) ESA & NASA SOHO LASCO C2カメラによる、CMEの様子。更に遠くに向かって太陽ガスが飛び出している。 (c) ESA & NASA SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽放射線データ (c) NOAA/SEC ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版) 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
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