宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2005/ 7/27 10:51 更新 太陽風は低速で(310km/秒)、磁気圏は穏やかです。太陽のフレア活動も穏やかです。 担当 篠原 また宇宙天気の話から外れてしまいますが、 SOHO衛星のLASCO C3カメラの写真に、 かに座にあるプレセぺと呼ばれる散開星団が見えていますので紹介します。 かに座は太陽の通り道にあるので、1年に1回、この時期に太陽観測衛星の視野の中に入ってくるのです。 今、ほぼ太陽と重なり合う位置に来ていて、動画のページで接近の様子を楽しむ事ができます。 この動画はいずれ消えてしまいますので、プレセペと太陽の部分を切り出した動画を作ってみました。 普通の方法では見る事のできない、真夏のかに座です。 太陽は低速状態が続いています。速度は300〜310km/秒で安定しています。 磁場強度は5nT前後と、これまでよりはやや上がってますが、通常の強さです。 南向き磁場の時間帯も多いようですが、AE指数のグラフにはほとんど変化が無く、 磁気圏は概ね静穏の様です。 ただし、AE観測点はある限られた磁気緯度に分布しており、オーロラ電流の観測には限界があります。 太陽風では、弱いながらも南向き磁場が頻繁に現れていますので、 普段よりも高緯度の地域で小規模のオーロラ活動が発生している可能性はあると思います。 コロナホールは太陽の中心を過ぎ、いよいよ地球に影響を及ぼす(見かけの)位置に近づいています。 今日いっぱいは穏やかな日が続き、明日くらいに太陽風磁場の強まりが発生するのではないでしょうか。 その後、明後日に入る頃から速度の上昇が始まりそうです。 27日周期の図を参考にしてください(図は世界時ですので、注意してください)。 黒点は、791黒点群が太陽のまんなか近くにぽつんとあるだけです。 特に発達はしておらず、活動度は低いままです。 太陽もこのまま穏やかな状態が続きそうです。 SOHO衛星LASCO C3カメラによる、太陽に接近したプレセぺ星団(かに座)。 (c) ESA & NASA SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版) 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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