宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2005/ 7/21 10:19 高速の太陽風が続いています(550km/秒)。磁気圏のオーロラ活動も活発です。太陽は無黒点が続いています。
2005/ 7/22 11:06 太陽風の速度はもう一段上昇しています(600km/秒)。オーロラも活動的です。
2005/ 7/23 13:20 高速風は続いていますが、徐々に速度を落とし始めています。オーロラ活動はやや活発です。
2005/ 7/24 09:16 太陽風の速度は下がりました(400km/秒)。磁気圏も穏やかです。太陽面に小さい黒点が見えています。
2005/ 7/25 12:40 太陽風は低速で(300km/秒)、磁気圏は穏やかです。
最新のニュース

2005/ 7/26 11:46 更新
地球の磁気圏は穏やかです。コロナホールが太陽の中心に達しています。

担当 篠原

太陽風は速度300km/秒と低速です。磁場強度は2〜4nT。
弱い南向きの時間帯もありますが、速度が遅いため、
地球の磁気圏はとても穏やかです。

SOHO EIT284の太陽写真を見ると、コロナホールが太陽の中心に達しています。
コロナホールとは、太陽の磁場が外に向かって広がっている場所で、
太陽から高速のガスが飛び出しています。
そのため、ここは暗く穴の様に見えています。

今日の7月26日の写真と、
太陽のちょうど1回転分にあたる、27日前(6月29日)の写真を並べてみます。
すると、ほぼ同じ位置に暗いコロナホールが見えているのが分かります。
ただし、コロナホールの真ん中に明るい部分ができていて、コロナホールは2つに分断されてしまいました。
この明るい部分は、791黒点群がある場所です(黒点の写真をご覧下さい)。
白色光では黒く見える黒点ですが、違う光で見ると、むしろ周囲より明るく見えるのです。

この2枚の写真で分かる様に、太陽面のコロナホールはゆっくりと変化して行きます。
それは、太陽内部の磁場の構造の変化に起因するものです。
今年の1月から7月までの、半年間にわたる太陽の変化を動画にしました。
今日の1枚目の写真がそれです。
27日ごとの写真を重ねて作っています。
半年前は2つの別のコロナホールだったものが、くっついて、
ひとつの濃いコロナホールになったようにも見えます。

さて、太陽面は、791黒点群がやや大きくなっている様です。
とはいえ、活動度は低く、小規模のフレアを起こす可能性がある程度です。



SOHO衛星EIT 284カメラによる、2005年1月から2005年7月までのコロナホールの長期変化。
(c) ESA & NASA


SOHO衛星EIT284カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

7/26 01:06 UT

6/29 01:06 UT


SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SEC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。