宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2005/ 7/26 11:46 更新 地球の磁気圏は穏やかです。コロナホールが太陽の中心に達しています。 担当 篠原 太陽風は速度300km/秒と低速です。磁場強度は2〜4nT。 弱い南向きの時間帯もありますが、速度が遅いため、 地球の磁気圏はとても穏やかです。 SOHO EIT284の太陽写真を見ると、コロナホールが太陽の中心に達しています。 コロナホールとは、太陽の磁場が外に向かって広がっている場所で、 太陽から高速のガスが飛び出しています。 そのため、ここは暗く穴の様に見えています。 今日の7月26日の写真と、 太陽のちょうど1回転分にあたる、27日前(6月29日)の写真を並べてみます。 すると、ほぼ同じ位置に暗いコロナホールが見えているのが分かります。 ただし、コロナホールの真ん中に明るい部分ができていて、コロナホールは2つに分断されてしまいました。 この明るい部分は、791黒点群がある場所です(黒点の写真をご覧下さい)。 白色光では黒く見える黒点ですが、違う光で見ると、むしろ周囲より明るく見えるのです。 この2枚の写真で分かる様に、太陽面のコロナホールはゆっくりと変化して行きます。 それは、太陽内部の磁場の構造の変化に起因するものです。 今年の1月から7月までの、半年間にわたる太陽の変化を動画にしました。 今日の1枚目の写真がそれです。 27日ごとの写真を重ねて作っています。 半年前は2つの別のコロナホールだったものが、くっついて、 ひとつの濃いコロナホールになったようにも見えます。 さて、太陽面は、791黒点群がやや大きくなっている様です。 とはいえ、活動度は低く、小規模のフレアを起こす可能性がある程度です。 SOHO衛星EIT 284カメラによる、2005年1月から2005年7月までのコロナホールの長期変化。 (c) ESA & NASA SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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