宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2005/ 7/24 09:16 太陽風の速度は下がりました(400km/秒)。磁気圏も穏やかです。太陽面に小さい黒点が見えています。
2005/ 7/25 12:40 太陽風は低速で(300km/秒)、磁気圏は穏やかです。
2005/ 7/26 11:46 地球の磁気圏は穏やかです。コロナホールが太陽の中心に達しています。
2005/ 7/27 10:51 太陽風は低速で(310km/秒)、磁気圏は穏やかです。太陽のフレア活動も穏やかです。
2005/ 7/28 13:27 太陽の東端でM3.7の中規模フレアが発生しました。コロナホールの影響で太陽風速度が上昇しつつあります。
最新のニュース

2005/ 7/29 11:12 更新
太陽風の速度が600km/秒に上がっています。オーロラも活動的です。792黒点群が東端から上がってきました。

担当 篠原

M4.8の中規模フレアが発生しています。
発生時刻は29日6時半(世界時28日21時半)。
発生箇所は太陽の東の端(左の端)から上がりつつある792黒点群です
(今日の黒点写真では、黒点群の姿はかすかに見えていますが、番号はまだ付けられていません)。

このフレアにともなって、CME(太陽ガスの放出現象)が発生してます。
SOHO衛星のLASCO C2, C3カメラの太陽写真を掲載しています。
東の横方向に飛び出していますので、地球への影響はほとんどないでしょう。

792黒点群は7月中旬に活発な活動を見せていた786黒点群が、
向こう側をぐるっと回って来たものです。
あの後、2週間に渡って活動度を保ち続けていたのです。
今後、どのような活動を続けるのか、
次第に地球へ影響が及ぶ位置に来ますので、注意が必要でしょう。
また、今後も、中規模フレアや、大規模フレアを起こす可能性もありそうです。

太陽風は、一段と速度が上がって、600km/秒の高速状態が安定して続いています。
一方、磁場強度は5nTに低下しています。
高速風の速度が上昇する領域は終わったようです。
27日周期の図を見ると、前周期(7月1〜2日)と比べると、半日程度変化が早まっています。
これから、太陽風の速度は緩やかな低下に転じるでしょう。
2〜3日ほどかけて、通常レベルにもどっていくと思われます。

速度が高くなった事もあり、オーロラの活動度も一段と強まっています。
AE指数のグラフを見ると、1000〜1500nTの激しい変動が観測されています。
引き続き、速度が高い間は活発な活動が続く可能性があります。

フレア活動によって、太陽放射線(非常に高速のプロトン粒子)が強まった状態が続いています。
25PFU前後の値が、約1日継続しています。
衛星運用では、支障が発生しやすい状態が続いています。引き続き注意が必要でしょう。



SOHO衛星EIT284カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

最新映像


SOHO衛星LASCO C2カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

7/28 22:30 UT

7/28 23:30 UT


SOHO衛星LASCO C3カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

7/28 23:18 UT

7/29 00:18 UT


GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SEC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版)
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
GOES衛星の太陽放射線データ
(c) NOAA/SEC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。