宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2005/ 7/15 13:58 X1.2の大規模フレアが発生しました。横向きですが、大きなCMEが太陽から飛び出しています。
2005/ 7/16 11:24 太陽風、磁気圏ともに穏やかです。これから高速の太陽風が来る可能性があります。
2005/ 7/17 11:00 太陽風の乱れが到来した様です。黒点群が西に没したため、太陽のフレア活動も静かになりました。
2005/ 7/18 09:05 太陽風磁場が南向きに強まっていて、一時的に磁気圏が乱れそうです。以後は穏やかになるでしょう。
2005/ 7/19 10:14 長時間太陽風磁場が南を向いています。磁気圏は活動的な状態が続いています。明日以降、コロナホールの影響が及ぶでしょう。
最新のニュース

2005/ 7/20 11:45 更新
太陽風の速度上昇が始まっています。今後、太陽風の状況によって、磁気圏が活発に乱れる可能性があります。

担当 篠原

今日の最初の写真で、6月25日から7月19日までの、
SOHO衛星EIT284カメラが撮影した太陽の様子を動画にしてみました。
1日1枚で重ねていますが、一周するにはあと2枚足りません。

最初、暗いコロナホールが広がるだけで、明るいところがほとんど無かった太陽面が、
4分の1周ほどすると、急に明るいところが増え、
やがて全面に明るい部分(黒点群のある活動的な領域)が広がってきます。
後半は、明るい部分が西に去り、太陽面は真ん中にコロナホールが見えるだけの、
ぼんやりした写真になってしまいます。
太陽の表と裏ではありませんが、先週の黒点群がすごくにぎやかだった頃と、
その前後の穏やかな太陽面との様子の違いをご覧下さい。

現在の太陽面は無黒点になっています。
のっぺりした写真になってしまいました。
X線のレベルもかなり低いレベルに下がっています。
もうしばらく、この状態が続きそうです。

太陽風にコロナホールによる変化が始まっています。
初めに、磁場強度がじわじわと上昇してきました。
今日のACEの図の最初で4nTと普通の強さでしたが、右上がりに次第に上昇し、
現在は10nT程度まで強まっています。
一方、速度も遅れて上昇を始めています。
20日7時(世界時19日22時)頃から変化が始まり、それまでの400km/秒から、460km/秒に上がっています。

27日周期の図で、太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の前周期の様子と比較します。
すると、セクターの切り替わり(セクターの青線が下から上に跳ね上がるところ)のタイミング、
磁場の強まり始め(IMFの青線)、速度の上がり始め(緑線。やっと上がり始めたところですが)など、
全体的な変化のタイミングがよく一致しています。
この傾向が続くとすると、これから半日ほどかけて更に速度が上昇しそうです。

太陽風の磁場強度が強まっているため、
北を向くか南を向くか(ACEの図の赤線)で、磁気圏は大きく影響を受けます。
現在は北を向いています(赤線がプラスに振れている)が、
今後南に切り替わった時(赤線がマイナスに振れたとき)はオーロラ活動が活発になります。
太陽風の乱れは2〜3日程度続くのではないでしょうか。



SOHO衛星EIT 284カメラによる、6月25日から7月19日までの、25日間の太陽(完全には一周していません)。
(c) ESA & NASA


SOHO衛星EIT284カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

最新映像


SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SEC



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版)
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT


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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。