宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2005/ 7/16 11:24 更新 太陽風、磁気圏ともに穏やかです。これから高速の太陽風が来る可能性があります。 担当 篠原 現在の宇宙天気はおおむね穏やかです。 しかし、これから、CME(太陽ガスの放出現象)による高速の太陽風が地球にやってくる可能性が高いです。 太陽風の乱れの原因となりそうなのは、 14日19時(世界時14日10時)に発生したX1.2の大規模フレアによるCMEです。 昨日のニュースで、LASCO C3カメラの動画を掲載していますので、どうぞご覧下さい。 この高速の太陽風は、早ければ今日の午後、今夜から明日の午前中にかけて到来しそうです。 CMEの中心は地球に対して横方向に飛んでいますので、 激しい乱れが来る事はないと思いますが、しばらく太陽風の変化に注意が必要です。 一連の激しい活動を起こした786黒点群は、依然活発な活動を続けているようで、 太陽面の向こう側に回り込んだ現在も、フレア活動を起こしている様子が見えます。 活動の活発化が10日ほど早かった場合は、地球の宇宙天気は相当に乱れていたことでしょう。 また、786黒点群にやや遅れて続いている790黒点群がやや活発になっていて、 Cクラスの小規模フレアを起こしています。 この群も太陽の西に近く、やがて没します。 その後は、黒点群が何も無く、一転して穏やかな太陽に戻りそうです。 現在の太陽風は、速度400km/秒と普通の状態です。 磁場強度が、3nTから6nTへやや強まっています。 磁場に南向きの傾向が強まっています。 AE指数を見ると、ここまではオーロラ活動は穏やかな状態でしたが、 太陽風磁場が南を向いてきたので、これからいくらか活発化しそうです。 今後は、CMEによる高速太陽風の到来が見込まれますが、 それが空振りだった場合は、このまま静かな太陽風が数日続くでしょう。 太陽放射線はまだ高い状態が続いていて、50PFU程度あります。 このままゆっくりと下がっていくでしょう。 放射線帯の高エネルギー電子もやや高い状態が続いています。 SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT GOES衛星の太陽放射線データ (c) NOAA/SEC GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化 (c) NOAA/SEC 27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版) 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
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