宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2005/ 7/15 13:58 更新 X1.2の大規模フレアが発生しました。横向きですが、大きなCMEが太陽から飛び出しています。 2005/ 7/15 14:04 追加 太陽風の図の追加です(最後にあります)。 担当 篠原 786黒点群が去り際に大爆発をしました。 14日19時(世界時14日10時)にX1.2の大規模フレアを起こしたのです。 起こったのはほとんど太陽の西の端で、いくらか没しかけているくらいの場所です。 継続時間の長いタイプのフレアで、CME(太陽ガスの放出現象)や、高速プロトン粒子の放出など、 様々な宇宙天気擾乱が発生してます。 今日2枚目の図に、SOHO EIT195カメラが撮影した、 Xフレア前後の786黒点群付近の様子を動画にしています。 ファイルサイズが大きいため(約6MB)、ダウンロードに手間がかかるかもしれませんが、 プロミネンスのループがゆらめいたり、激しく吹き出して行く様子を詳しく見る事ができます。 786黒点群はその他にも、 14日15時(世界時14日6時)にM1.0の中規模フレア(長時間型でした)を、 14日16時(世界時14日7時)にM9.1の大きな中規模フレアなどを起こしてます。 大規模フレアによって、太陽放射線(非常に高速のプロトン粒子群)が更に上昇しています。 昨日10PFU程度に上がっているとお知らせしていましたが、 その後更に上昇し、現在は100PFUを越えています。 まだわずかに上昇を続けているようです。 衛星の運用などでは、障害が発生する可能性があり注意が必要でしょう。 X1.2フレアと、その前のM1.0フレアによって、大規模なCMEが発生しています。 SOHO衛星LASCO C3の動画をご覧ください。 初めにM1.0のCMEが飛び出して、それを吹き飛ばす様にX1.2のCMEが吹き出しています。 これらの高速ガスは、地球に対して横方向を中心に飛び出しています。 しかし、動画を見ていると、ガスの一部は地球方向へも飛び出しているようです。 (濃いガスは右へ出ていますが、薄いガスが写真全体に広がっている様子も見えています) もし地球へもやって来るとすると、到来は明日の午後から夜中にかけてになりそうです。 その前に、昨日お知らせしたCMEによる太陽風の乱れが発生するかもしれません。 太陽風や磁気圏の乱れた状態がまた発生しそうです。 現在の太陽風は、速度がゆっくり下がって430km/秒になっています。 磁場強度は約3nTで、だいぶ穏やかな状態に戻っています。 今日の図で、前半部分は太陽風磁場が南を向いています。 その影響で、オーロラ活動を示すAE指数のグラフを見ると、500nT程度の小規模の活動が発生しています。 今は、太陽風磁場は北を向いており、オーロラ活動も静かです。 久しぶりにSOHO EIT284の太陽写真を見てみましょう。 東端(左端)に、東西方向(横方向)にのびたコロナホールが見ています。 そのほかは、のっぺりしていてコロナホールらしき姿は見えず、 今後は基本的には穏やかな太陽風が予想されます。 しかし、最初に書いた様に、ここ数日CMEが連発していて、 それらの影響がこれから明日、明後日にかけて地球に及びそうです。 太陽風の速度の上昇とともに、磁場がどちらを向くかに注目してください。 南向きが強まると、磁気圏の乱れも大きくなります。 CMEは基本的には地球に対して横方向に飛び出しています。 太陽風の激しい擾乱が来る事はないだろうと思っています。 (地球の正面で発生していたら、磁気圏の激しい擾乱が発生したでしょう) 放射線帯の高エネルギー電子も再び増加しています。 明日以降の変化に注意が必要でしょう。 2005/ 7/15 14:04 追加 (篠原) 関連の図はページの最後にあります ACEの太陽風データを入れ忘れていました。 一番最後に追加します。 (誤って、黒点写真を2枚入れていました) SOHO衛星LASCO C3カメラが観測した、世界時12〜13日に発生したCME(太陽ガスの放出現象)の様子。 (c) ESA & NASA SOHO衛星EIT195カメラが観測した、美しいプロミネンスの動き(世界時7月13日)。 (c) ESA & NASA SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽放射線データ (c) NOAA/SEC SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版) 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) NOAA/SEC 2005/ 7/15 14:04 追加 ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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