宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2005/ 7/17 11:00 更新 太陽風の乱れが到来した様です。黒点群が西に没したため、太陽のフレア活動も静かになりました。 担当 篠原 高速の太陽風による乱れが発生するとお知らせしていましたが、 先ほど、その影響が地球にやってきた様です。 ACE衛星の観測によると、17日10時(世界時17日1時)に、 約500km/秒の高速の太陽風の到来が観測されています。 磁場強度も10nTに強まっています。 もうしばらく様子を見る必要がありますが、 今のところそれほど大きな太陽風の乱れではありません。 CME(太陽ガスの放出現象)が横を向いていたため、 地球方向へはこの程度しか吹き出していなかったのでしょう。 ただし、磁場強度は強まっていますので、現在は北向きですが、 今後南向きに切り替わると、磁気圏にエネルギーが流れ込み、 オーロラ活動がとても活発になったり、磁気嵐が発達する可能性はあります。 太陽風の乱れが続いている間は、注意が必要です。 ここまでは、太陽風は速度が400km/秒前後で、比較的穏やかでした。 オーロラ活動を示すAE指数のグラフも静穏です。 太陽では、活動を起こしていた黒点群たちが西に没してしまい、穏やかになっています。 X線のグラフは、全体のレベル自体が下がっています。 太陽面も一転して無黒点状態になってしまいそうです。 太陽放射線は順調にレベルを下げ、10PFUになりました。 また、放射線帯の高エネルギー電子は密度を下げています。 SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽放射線データ (c) NOAA/SEC GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化 (c) NOAA/SEC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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