宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2005/ 7/18 09:05 更新 太陽風磁場が南向きに強まっていて、一時的に磁気圏が乱れそうです。以後は穏やかになるでしょう。 2005/ 7/18 09:17 追加 GOES衛星のX線グラフの追加 担当 篠原 太陽面の向こう側に行ってしまった786黒点群ですが、 向こう側でも大きな活動を続けている様です。 SOHO衛星LASCO C3カメラで、明るいCME(太陽ガスの放出現象)が観測されています。 (本当に786黒点群が起こしたかどうかは、地球からは分かりません) このガスは、太陽の向こう側に向かって飛び出していますので、 地球へ影響を及ぼす心配はありません。 その一方、太陽面はほぼ無黒点になってしまった様子です。 今日の太陽写真には、790の番号はありますが、黒点の姿は見えず、 その他にも黒点らしき点は見えません。 X線のレベルもこの2日ほどですっかり低下しており、 太陽が穏やかになったことを示しています。 昨日、17日10時(世界時17日1時)に500km/秒程度の高速太陽風がやってきました。 その後、7時間ほど500km/秒前後の速度が続きました。 そして、速度は緩やかに低下を始め、現在は420km/秒とほぼ通常の速度に戻っています。 一方、太陽風磁場は、速度上昇とともに10nT前後まで強まっていましたが、 現在までその状態が続いています。 グラフを見ると、17日16時(世界時17日7時)頃から約3時間ほど、 -10nTの強い南向きが続いています(ACEのグラフの赤線がマイナス側に振れる)。 この間、磁気圏が活発になり、AE指数では1000nT弱の活動が現れています。 ACEのグラフで、右端の最新の部分を見ると、 18日6時(世界時17日21時)から、再び-10nTの強い南向きが発生しています。 既に3時間ほど続いている様です。 このため、再び磁気圏が活動的になっていると考えられます。 今後、どのくらいこの南向きが続くかに注目してください。 速度が下がっていますが、強い南向きが続くと案外激しく磁気圏が乱れることがあります。 SOHO衛星EIT 284の対象写真を見ると、 太陽の中心付近にコロナホールがぽっこりと見えています。 右端の部分が太陽の中心線に達しており、3日後(21日)くらいに高速風がやってくると思われます。 27日周期の図(久しぶりに話題に出した気がします)を参考にすると、 もう1日早くから太陽風が乱れ始めるかもしれません。 2005/ 7/18 09:17 追加 (篠原) 関連の図はページの最後にあります 記事掲載時にX線のグラフがうまく取り込めなかったようですので、追加します。 SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
SOHO衛星のLASCO C3カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版) 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
2005/ 7/18 09:17 追加 GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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