宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2005/ 7/19 10:14 更新 長時間太陽風磁場が南を向いています。磁気圏は活動的な状態が続いています。明日以降、コロナホールの影響が及ぶでしょう。 担当 篠原 太陽風の磁場の南北成分(ACE衛星の図の赤線)が、ずっと南(図でマイナス方向)を向き続けています。 今日掲載しているACEの図を見ると、初めの部分で既に-10nTと強く南を向いています(赤線)。 この時までに4時間ほどこの様な南向きの状態が続いていました(昨日のニュースをご覧ください)。 その後、南向き磁場は半日ほど緩やかに強度を弱めながらも続きます。 19日に日が変わった頃(世界時18日15時頃)、一旦南北成分がほとんど0になりますが、 その後再び南向きが強まり、現在も-3nTほどの弱い値ですが、南を向いています。 この間、太陽風の速度は400km/秒から440km/秒の間にあり、通常の速度でした。 特に速いと言うような状態ではありませんでしたが、ある程度強い南向き磁場が連続していたため、 磁気圏内の活動も活発になっていました。 オーロラの活動指数であるAE指数のグラフを見ると、 図の最初の頃(南向き磁場が-10nTまで強まっていた)に、1000nT程度の活発な変化が観測されています。 その後、磁場の弱まりとともに活動度は下がり、 後半部の再び南向き磁場が強まったところで500nTを越える程度の活動が発生しています。 AEの図の前半部の時間帯では、 Dst指数でも(その前の静穏な時間帯と比較して)-60nT程度の減少が観測されており、 弱い磁気嵐の状態が発生していたようです。 弱まったとはいえ、太陽風磁場は現在も南寄りに推移しています。 この傾向が続く間は、磁気圏活動も刺激を受け続けることになります。 一方、コロナホールが太陽の中心線を過ぎ、西側に進んできました。 SOHO衛星EIT284の太陽写真をご覧ください。 コロナホール全体がちょうど太陽の中心にある感じです。 この穴からは、高速の太陽風が外へ向かって吹き出しています。 高温のガスが外へ吹き飛んでしまっているために、何も無いぽっかり空いた穴の様に写真では見えるのです。 ちょうど今、ここから地球方向へ吹き出している高速の太陽風が、約3日かけて地球へと飛んできます。 その最初の部分が、明日(20日)から明後日(21日)にかけて地球へ届きそうです。 写真で見るコロナホールの位置関係では、明後日(21日)くらいになりそうなのですが、 27日周期の図で前周期の様子を見ると、明日(20日)くらいから太陽風磁場の乱れが発生し、 速度の上昇も始まるかもしれません。 特に前周期は磁場の強まりが大きく(世界時6月23日を見てください)、磁気圏活動も活発になりました。 今周期はどのような変化になるでしょうか。 太陽面は、掲載している写真では黒点が見えない状態になっています。 X線強度も一段と下がっていて、穏やかな状態です。 GOES衛星のX線写真でもかなり暗い太陽になっています。 太陽放射線は、18日0時(世界時17日15時)頃に再び上昇して、 その後20PFUくらいにまで上がっていました。 現在は緩やかにレベルを下げ続けています。 SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版) 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC GOES衛星の太陽放射線データ (c) NOAA/SEC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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