宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2005/ 7/10 13:58 更新 南向き太陽風磁場の影響で、オーロラ活動が活発になり弱い磁気嵐も発生しています。衝撃波が到来しました。 担当 篠原 9日14時(世界時9日5時)頃から始まった太陽風磁場の南向き傾向が、ほぼ1日にわたって続きました。 速度は350km/秒と遅いものの、-8nT程度の強い南向きが延々と続きました。 このため、磁気圏の活動が活発化し、オーロラ活動や磁気嵐が発生しています。 AE指数のグラフを見ると、500〜1000nTの活発な活動が連続的に観測されています。 最大では1500nTに達する強いオーロラ活動も発生しています。 また、弱い磁気嵐も発生しているようで、 Dstの速報値では-50nT程度の磁場強度の減少が観測されています。 (磁場強度が減少するほど、磁気嵐は発達しています) そして、この南向き磁場がどこまで続くのだろうかと思っていた先ほど、 10日12時(世界時10日3時)に新しい太陽風の乱れが地球にやってきました。 太陽風の速度が350km/秒から450km/秒に上昇し、磁場強は10nTから25nTに強まっています。 速度の乱れはそれほどではありませんが、磁場強度が強まっており、 一気に南向きになると(現在は北向きです)、一層激しい磁気圏の乱れが発生するでしょう。 しばらくの間、太陽風の変化に注意が必要です。 これは、7日から8日にかけて発生したCME(太陽ガスの放出現象)による 高速の太陽風が到来したものだと考えられます。 CMEは2回にわたって発生しており、この後、もう一段の乱れが発生する可能性もあります。 昨日のニュースで、9日1時(世界時8日16時)にフィラメント消失の様な変化が見られたと記しましたが、 SOHO LASCOカメラの画像では、はっきり分かるほどのCMEは観測されていませんでした。 太陽面では、786黒点群が新たな中規模フレアを発生させています。 今朝、10日7時(世界時9日22時)に発生しており、規模はM2.8です。 そして、このフレアにともなってCMEも発生しています。 LASCO C3カメラの写真を参照してください。 右上方向にやや濃く、白いガスが飛び出しています。 このCMEによ高速の太陽風は、12日の夜以降に地球へやってくることになりそうです。 太陽風の乱れ方に応じて、オーロラ活動が活発になったり、磁気嵐が発生することが予想されます。 引き続き、活発な宇宙天気活動が続きそうです。 SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
SOHO衛星のLASCO C3カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) 27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版) 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
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