宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
沖縄磁場変動 (NICT)
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オーロラ(衛星) (NICT)
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2005/ 6/29 10:06 太陽風、磁気圏ともに静穏です。コロナホールが太陽の中央に達しました。
2005/ 6/30 06:55 太陽風は穏やかで、磁気圏の活動も低調です。フレア活動もありません。
2005/ 7/ 1 08:53 太陽風、磁気圏は静穏です。これから太陽風の乱れがはじまりそうです。
2005/ 7/ 2 08:38 太陽風の速度が上がっています(600km/秒)。コロナホールの影響が及び始めた様です。
2005/ 7/ 3 06:27 高速太陽風が続いていますが山は越えました(550km/秒)。このまま低下していくでしょう。
最新のニュース

2005/ 7/ 4 10:06 更新
太陽風速度は低下して、通常の速度に近づいています(450km/秒)。太陽面で黒点群が増加してとてもにぎやかです。

担当 篠原

地球はコロナホールによる高速の太陽風領域を抜けつつあります。
昨日以降も、太陽風の速度は順調に低下を続け、現在450km/秒にまで下がっています。
太陽風磁場は強度が4nTで通常の強さです。
南北成分は南北に揺れていますが、速度、磁場強度ともに大きなものではないため、
大きな磁気圏活動は起こっていません。
AE指数のグラフでは、500nT程度の小規模活動が現れている程度です。

太陽風は更に速度を下げ、穏やかになっていくでしょう。
今のところ新しいコロナホールも見えず、太陽風は穏やかな状態が続きそうです。

これから、放射線帯の高エネルギー電子が増加する可能性があります。
まだ警戒レベルよりもずっと下ですが、GOESの観測では電子密度の増加が観測されています。
衛星の運用などでは、今後の電子密度の変化に注意が必要でしょう。

太陽面はとてもにぎやかになっています。
781から788まで8つの黒点群が分布しています。
782、786群が小規模フレアを起こしていますし、
783群も黒点分布が複雑化していて、エネルギーがたまっているようです。
今後も中小規模のフレアが発生する可能性があります。



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版)
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SEC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SEC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。