宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2005/ 6/23 21:59 更新 太陽風の磁場がとても強まり、磁気嵐が発生しています。速度もやや上がっています。 担当 篠原 この数日、更新ペースが乱れてしまい申し訳ありません。 明日以降はいつもの時間帯に更新できると思います。 太陽風が大きく乱れています。 昨日、セクターの切り替わりが予想より早く現れましたが、 その後は比較的静穏に過ぎていました。 しかし、磁場強度だけがじわじわと強まって行き、23日6時(世界時22日21時)頃には10nTに、 そして、23日14時(世界時23日5時)頃には20nTまで強まりました。 しかもこの間、ずっと南寄りが続いています。 特に、磁場強度が20nTに強まった頃には、南向きもほぼ-20nTに達しており、 これの状況が約5時間続きました。 太陽風の速度は300km/秒から400km/秒に上昇した程度で、通常のレベルでした。 しかし、これだけ南向き磁場が強まればさすがに磁気圏は乱れます。 AE指数では1000〜1500nTに達する強い変化が発生しています。 そして、Dst指数も-100nT近い減少を示しています。磁気嵐が発生しているようです。 現在の太陽風は速度が450km/秒とやや速くなっています。 磁場強度は依然20nTを保っていますが、南北成分は北向きに切り替わっています。 従って、磁気圏の乱れはひといきついています。 今後もこのまま北向きが続けば、磁気圏の乱れは次第におさまるでしょう。 しかし、磁場強度が強い間は、南向きに切り替わるとすぐに再び大きく乱れますので、注意が必要です。 小規模ですが、コロナホールの影響で速度ももう一段上昇する可能性があります。 太陽の779黒点群はとうとう西に没して行きました。 また、780黒点群は勢力を縮めてしまって、写真上では黒点を認識する事ができません。 太陽は穏やかになりそうです。 ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版) 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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