宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
|
当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です |
|
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
| ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
2005/ 6/18 09:50 更新 太陽風の高速状態が続いています(550km/秒)。オーロラ活動もやや活発です。 担当 篠原 太陽風は速度550〜600km/秒の高速状態が続いています。 昨日、CME(太陽ガスの放出現象)の影響で、速度が700km/秒にまで上昇し、 その後緩やかに速度を下げ続けていましたが、 550km/秒まで下がったところで安定し、以後半日ほどこの状態が続いています。 太陽風磁場も7nTとやや強めで、南北成分は-5nTから+5nTの間をゆらゆら変化し続けています。 南向き成分が頻繁に現れているため、オーロラ活動は刺激を受け続けていて、 AE指数で500〜1000nTの活動が頻繁に観測されています。 CMEによる高速風は今日いっぱいくらいで通り過ぎると思われます。 太陽風の乱れは次第におさまっていくでしょう。 現在、SOHO衛星EIT284カメラの観測が停止しており、 コロナホールの状況が分かりにくくなっています。 27日周期の図を見ると、前周期のデータには目立った太陽風の乱れは無く、 今後5日程度は穏やかな状態が続きそうです。 昨日のM4.0中規模フレアに伴って発生していた、 太陽からの高エネルギープロトンの増加は終わりました。 最大で40PFU程度に達しました。 太陽面では、活発に活動を続けていた775, 776黒点群が とうとう向こう側に行ってしまいました。 現在は、中央やや南(下)に779黒点群が見えています。 こちらも規模が大きく、小規模フレアの発生に注意が必要です。 ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版) 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) NOAA/SEC SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|