宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2005/ 6/19 16:52 更新 太陽風の速度は下がり、地球磁気圏は静穏になっています。 担当 篠原 太陽風の速度は更に低下を続け、現在450km/秒にまで下がりました。 ほぼ、通常の太陽風速度と言ってよいでしょう。 磁場強度も4nTと普通のレベルです。 速度が下がって来たため、磁気圏はかなり静穏になっています。 オーロラ活動を示すAE指数のグラフには、目立った変化は観測されていません。 このまま、約4日程度太陽風は穏やかな状態が続くと思われます。 SOHO衛星の観測が休止していますので、コロナホールの様子を見るために、 GOES衛星のX線画像を強調処理した図を掲載します。 27日前にSOHO EIT284カメラが撮影した太陽写真と比較してください。 太陽面の北東(左上)に細長いコロナホールが見えているのがお分かりでしょうか。 位置、規模ともに両方の写真でわりと一致して見えています。 従って、これからの太陽風の変化は、27日前の変化と似たものになるのではないでしょうか。 27日周期の図を見ると、これから4日程度は穏やかな日が続き、 5日後の6月24日頃からコロナホールの影響で速度の上昇が発生しそうです。 ただし、非常に紛らわしい事なのですが、 5月28日後半以降のデータには、CMEによる突発的な擾乱が重なってしまっています。 このため、27日周期の図をそのまま今後の参考にする事はできません。 6月24日頃にコロナホールの影響が見られるということは同様に発生すると思いますが、 その後は、コロナホールの規模から考えて、それほど大きな乱れは発生しないのではないでしょうか。 太陽では、779黒点群に続いて、東側に780黒点群ができています。 掲載している写真では、780群は小さくしか見えていませんが、 X線データで見ると、小規模ですが活発な活動を示しています。 今後、779,780の両黒点群で中小規模のフレアが発生するかもしれません。 引き続き注意が必要となっています。 太陽放射線はすっかり低下しています。 参考のため、図を掲載します。 GOES衛星のX線カメラで撮影した太陽の様子。コロナホールを見るために強調処理をしている。19日15:26 (世界時19日07:26)。 (c) NOAA/SEC SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版) 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC GOES衛星の太陽放射線データ (c) NOAA/SEC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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