宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
カナダ磁場 (CANOPUS)
オーロラ帯 (CANOPUS)
オーロラ(衛星) (NICT)
Alaskaカメラ (SALMON)
カナダカメラ (CANOPUS)

情報ページ
宇宙天気用語集
宇宙環境情報
太陽地球環境予報
太陽地球環境情報サービス
宇宙天気システムグループ
Space Environment Center
これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2005/ 5/31 13:03 太陽風磁場が大きく南を向いたため、磁気嵐が発達しました。現在は、終息に向かっています。
2005/ 6/ 1 13:25 太陽風の乱れは終わり、磁気圏は穏やかになっています。太陽面に濃いコロナホールが見えています。
2005/ 6/ 2 12:34 772黒点群がCクラスのフレアを多発させて活発に活動しています。太陽風、磁気圏は静穏です。
2005/ 6/ 3 10:38 太陽風は通常の状態です。磁気圏は静穏です。明後日くらいから高速太陽風が来るでしょう。
2005/ 6/ 4 09:30 太陽風、磁気圏は静穏です。太陽から横方向にCMEが発生しています。
最新のニュース

2005/ 6/ 5 11:53 更新
コロナホールの影響で、太陽風の速度が上昇しています(550km/秒)。磁気圏も活動的になっています。

担当 篠原

4日20時(世界時4日11時)頃から太陽風の様子が変わり、
速度の上昇(ACEの図の黄色線)、密度の上昇(橙色線)、磁場強度の上昇(白線)、セクターの切り替わり(水色線)
などが起こっています。
速度は400km/秒から緩やかに550km/秒へ上昇しました。
磁場強度は10nTを越えるほどに強まりました。
磁場の南北成分(赤線)も大きく変化していて、-10nTに達するほど強く南を向く時間帯もありました。
この時間帯には磁気圏も大きく乱れ、AE指数で1500nTに達する変化を観測しています。
その後も500nT規模の変化が続いており、磁気圏が活動的になっています。

コロナホールの高速太陽風は2〜3日程度続くと思われます。
このところ、太陽ではCME(太陽ガスの放出現象)を伴いそうなフレア活動が、
772黒点群付近で幾度か発生しています。
772黒点群は太陽の中心付近にありますので、太陽風にも影響が及ぶ可能性があります。

その太陽の様子ですが、GOES衛星のX線データを見るとCクラスの小規模の活動が頻繁に発生してます。
主に772黒点群が起こしているフレアですが、
X線の動画を見ると、773群や太陽の東端で発生しているものもあり、
太陽全体に活発な領域が分布して見えています。
今後も中小規模のフレア活動が続きそうです。



SOHO衛星EIT284カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

最新映像


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版)
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SEC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)





この情報ページについて、コメント、要望などがありましたら、
篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。