宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2005/ 6/ 4 09:30 更新 太陽風、磁気圏は静穏です。太陽から横方向にCMEが発生しています。 担当 篠原 3日21時(世界時3日12時)にM1.0のフレアが太陽の東端(左端)で発生しました。 発生源は、太陽の向こう側の活動領域です(フレアの本当の規模はもっと大きかったと思われます)。 これに伴って、CME(太陽ガスの放出現象)が発生しています。 SOHO LASCO C3の写真を見ると、太陽の東側(左側)に向かって大規模なガスの放出が起こっています。 地球から見て真横の現象ですので、影響はほとんどないでしょう。 その他にも、M1.3の中規模フレア、C3.1の小規模フレアなどが772黒点群で発生しています。 この群は引き続き、小規模から中規模のフレアを発生させる可能性があるそうです。 太陽風は速度が450km/秒から420km/秒へやや下げています。 7nTにやや上がっていた磁場強度も、4nTへ下がっています。 基本的に静穏な状態で、磁気圏も穏やかになっています。 一方、コロナホールから吹き出した高速の太陽風が、いよいよ地球に影響を及ぼしそうです。 明日くらいから太陽風の速度が上昇を始めるのではないでしょうか。 SOHO EIT284の太陽写真ではコロナホールの先頭が、影響が始まる目安の位置、 すなわち太陽の中心線と西端との中間点に達しつつあります。 注意してほしいのは、これはあくまでも見かけ上の位置であって、 地球に届く高速太陽風はコロナホールが太陽の中心にあるときに吹き出していたガスです。 ガスが地球に届くまでに3日もかかるために起こる、見かけのずれです。 (空を飛ぶ飛行機の位置と、聞こえてくる音の方向がずれているのと同じ仕組みです) SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
SOHO衛星のLASCO C3カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版) 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
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