宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2005/ 6/ 3 10:38 更新 太陽風は通常の状態です。磁気圏は静穏です。明後日くらいから高速太陽風が来るでしょう。 担当 篠原 ACE衛星の観測によると、太陽風は基本的には通常の状態です。 しかしながら、速度が400km/秒からやや上がって450km/秒になったり、 磁場強度が5nTから7nTにやや強まるという様な、微妙な変化を見せています。 この変化がこれから来る高速風領域に繋がっていくのか、このまま穏やかな状態が続くのか、 しばらく注目していたいと思います。 太陽風の現在の状態は穏やかですので、磁気圏も基本的に穏やかな状態を保っています。 AE指数のグラフでは、小さな変化は見られますが、オーロラ活動は低調だった事が分かります。 SOHO EIT284の太陽写真を見ると、 真っ黒に見えるコロナホールは太陽の中心線を過ぎ、西半球(右半分)側に進んでいます。 明後日くらいにここから吹き出している高速の太陽風が地球に当たる様になるのではないでしょうか。 コロナホールの黒い部分が写真の中心にいるとき、 ここから吹き出している高速太陽風はまっすぐ地球に向かって進んで来ています。 太陽から地球まで、太陽風は3日ほどかけてやってきます。 ですので、高速風領域の中心部は3日後の、6月6日頃に地球に来るだろうと思われます。 太陽面では、773黒点群が新しく東の端から上がってきました。 GOES衛星のX線グラフを見ると、フレア活動が一段落した様にも見えますが、 772群は小規模の活動ですが依然活発な動きを見せています。 この後、発達する方向なのか、縮小する方向なのか、見続ける必要がありそうです。 SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版) 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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