宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2005/ 6/ 2 12:34 更新 772黒点群がCクラスのフレアを多発させて活発に活動しています。太陽風、磁気圏は静穏です。 担当 篠原 昨日のニュースで今後どうなるでしょうと記していた772黒点群が、活発に活動を始めています。 1日11時半(世界時1日2時半)のM1.7中規模フレアに続いて、 C7.2、C5.9などの小規模フレアを7回程度発生させています。 規模も拡大しているようで、今後も中小規模のフレアを発生させる可能性があります。 これから太陽の中心に進んでくると、 CME(太陽ガスの放出現象)を起こした場合に地球へ影響が及ぶ可能性が高まります。 太陽風は速度400km/秒、磁場強度5nTと通常の状態です。 磁場の南北成分は強度は小さいですが、小刻みに南北に揺れています。 ただし、速度が高くないので、AE指数を見ると目立ったオーロラ活動にはつながっていないようです。 SOHO EIT284の太陽写真では、大きなコロナホールが中心やや左寄りに暗く見えています。 先頭の部分が中心線に達しましたので、これから3日後くらいに地球に高速の太陽風が当たる様になるでしょう。 今回のコロナホールの長期的な変化を見るために、 過去半年程度のSOHO EIT284太陽写真を重ねて動画を作りました。 27日ごとに5周期分、6枚の写真を重ねています。 太陽の自転は正確に27日という訳ではありませんので、やや乱暴なことをしているかもしれませんが、 コロナホールがどのような変化を経てきたかを知ることができます。 コロナホールは太陽磁場の吹き出し口を見ていることに相当します。 コロナホールの変化を見るということは、太陽の磁場構造の変化を見ていることにあたるのでしょう。 可視光と違う目で太陽を見ると、太陽にも大きな変化が起こっていることを感じていただければと思います。 5周期分の6枚のSOHO EIT284の太陽写真を重ねました。コロナホールの移り変わりを見ることができます。 (c) SOHO (ESA & NASA) SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版) 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
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