宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2005/ 5/28 08:50 今夜以降、CMEによる太陽風の乱れが発生するでしょう。現在は、太陽風・磁気圏ともに静穏です。
2005/ 5/29 09:39 太陽風の磁場が大きく南を向いています。小規模の磁気嵐に発達しそうです。
2005/ 5/30 12:57 太陽風磁場が大きく南を向いて、弱い磁気嵐が発生しています。
2005/ 5/30 21:44 太陽風磁場の強い南向き(-15nT)が続いています。このため、磁気嵐が発達を続けています。
2005/ 5/31 13:03 太陽風磁場が大きく南を向いたため、磁気嵐が発達しました。現在は、終息に向かっています。
最新のニュース

2005/ 6/ 1 13:25 更新
太陽風の乱れは終わり、磁気圏は穏やかになっています。太陽面に濃いコロナホールが見えています。

担当 篠原

太陽風は速度450km/秒、磁場強度5nTと通常の状態に戻っています。
磁場の南北成分は時間をかけてゆったりと南北に振れています。
このため、南を向いた時間帯にAE指数がやや大きくなるという変化が見えていますが、
変動そのものは小さな規模で、磁気圏は概ね静穏です。

小規模のコロナホールの影響が見られるかもしれないと書いていましたが、
今のところ目立った影響はありません。
明日いっぱいくらいは影響が現れる可能性がありますが、
たいした変化も見えずに過ぎてしまうかもしれません。
SOHO EIT284の太陽写真を見ると、太陽面の東側(左側)にとても濃いコロナホールが見えています。
前周期にあたる5月4日の太陽写真を比較のために掲載しています。
濃さも広さも変化している様子が分かります。

コロナホールは太陽の磁場が外へ向かって広がっている場所です。
穴の様になっていて、ここから速度の速い太陽風が吹き出しています。
ここから吹き出した高速太陽風は6月5日頃に地球にやって来そうです。

27日周期の図では、5月8〜10日頃に太陽風の乱れが見えています。
これは、コロナホールとCME(太陽ガスの放出現象)の影響が重なって起きています。
従って、今周期の変化の参考にはあまり使えないでしょう。

太陽では、今日、1日11時半(世界時1日2時半)にM1.7の中規模フレアが発生しています。
発生箇所は772黒点群です。
今日の太陽写真にはまだ番号が付いていませんが、769黒点群の左下に見えている黒点群です。
今のところ、それほど活発な群とも見えませんが、これからどのような活動を見せるのでしょうか。



SOHO衛星EIT284カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

5/31 13:06 UT

5/ 4 13:06 UT


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



沖縄の磁場擾乱
下へ下がるほど、擾乱が発達している事を意味します。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版)
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SEC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。