宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
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太陽放射線 (GOES)
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沖縄磁場変動 (NICT)
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2005/ 5/21 11:33 太陽風磁場の大きな南向き変化によって、オーロラが活発になる時間帯が発生しています。太陽は静かです。
2005/ 5/24 08:55 太陽風(速度440km/秒)、磁気圏はおおむね穏やかです。
2005/ 5/25 08:06 現在、太陽風は穏やかです。明日以降、コロナホールの影響を受けるかもしれません。太陽も穏やかです。
2005/ 5/26 12:25 太陽風、磁気圏ともに静穏です。明日くらいから、太陽風にコロナホールの影響が見られる可能性があります。
2005/ 5/27 21:46 B7.5の小さなフレアに伴ってCMEが発生しました。太陽ガスが地球に向かっており、明日の夜くらいに地球に到来しそうです。
最新のニュース

2005/ 5/28 08:50 更新
今夜以降、CMEによる太陽風の乱れが発生するでしょう。現在は、太陽風・磁気圏ともに静穏です。

担当 篠原

26日22時(世界時26日13時)に767黒点群でB7.5の小さなフレア活動が発生しています。
この時にCME(太陽ガスの放出現象)が発生しているのですが(SOHO衛星LASCO C3の連続写真参照)、
767群が太陽の中心近くにあったことから、
吹き出した高速の太陽ガスは地球へも向かっていると思われます。
このCMEによる太陽風の乱れが、今夜から明日の午前中にかけて地球に及ぶでしょう。
太陽風の速度が上昇したり、磁場が大きく乱れる可能性があります。
飛んできた太陽風の磁場が南を向き傾向だった場合は、より強く磁気圏が乱れます。
オーロラ活動が活発化し、磁気嵐が発達する可能性があります。

767黒点群はその後もM, Cの中小規模フレアを発生させています。
今後も中規模フレアを発生させる可能性があります。
また、太陽の東端から新しく活発な黒点群が上がってくる様です。
SOHO EIT284の太陽写真の東の端で明るく輝いている部分です。
GOES衛星のX線動画でも爆発の光がちらちらと漏れて見えています。
間もなくこちら側に回って来ます。どんな黒点群でしょうか。

現在の太陽風と磁気圏はとても穏やかです。
太陽風は速度が270km/秒にまで下がってしまいました。
磁場強度は3nT程度です。
速度が下がりきっているため、磁気圏への影響は非常に小さくなっています。
AE指数のグラフには、全くといっていいほど変化が見られません。
ここ数日お伝えしているように、これから、セクター境界を越えたり、
コロナホール(SOHO EIT284の太陽写真参照)の高速風が来たりすると思うのですが、
まだ気配はありません。
CMEによる擾乱と重なって、一気に太陽風の乱れが始まりそうです。
これからの太陽風の変化に注意して下さい。



SOHO衛星EIT284カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

最新映像


SOHO衛星LASCO C3カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

5/26 16:18 UT

5/26 17:18 UT

5/26 18:42 UT


GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SEC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版)
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT


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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。