宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
|
当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です |
|
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
| ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
2005/ 5/25 08:06 更新 現在、太陽風は穏やかです。明日以降、コロナホールの影響を受けるかもしれません。太陽も穏やかです。 担当 篠原 今日1枚目の写真は、SOHO衛星のLASCO C3カメラが撮影したプレアデス星団(すばる)の様子です。 写真中心に太陽の位置を示す白丸が見えますが、その右上に星のかたまりがあります。 これは「すばる」の名前で知られるプレアデス星団です。 LASCO C3カメラは太陽から吹き出しているガスの様子を捉えるためのカメラですが、 広い視野で白色光を撮影しているため、見慣れた星が姿を現す事が度々あります。 毎年この時期になると、プレアデス星団が視野に入ってきます。 宇宙天気とは関係ありませんが、私にとって春の風物詩です。 太陽風は基本的に穏やかです。 速度は420km/秒と通常の速度です。 磁場強度は6nT前後で、いくぶん強めな印象ですが、 北寄りの傾向が続いていたため、地球磁気圏への影響はほとんどありませんでした。 オーロラの活動度を示すAE指数のグラフには変化が全く見られていません。 ACEのグラフの最後の部分では磁場の南北成分(赤線)が乱れ、南向き磁場が見られています。 これから、オーロラ活動にいくらか影響を及ぼすかもしれません。 ただ、速度が普通のレベルですので、大きな活動になることはないでしょう。 27日周期の図を見ると、今日いっぱいは太陽風は穏やかな状態が続きそうです。 明日の午後以降、太陽風磁場のセクター境界がやってきそうです。 前周期では、それに続いてコロナホールによる高速の太陽風がやってきています。 SOHO EIT284の太陽写真を見ると、太陽の中心から左上にかけて、細長くコロナホールが見えています。 このコロナホールは前周期(4月27日)と比べるとずいぶん小さくなっています。 従って、地球への影響も小さくなっている可能性があります。 このような、コロナホールの長期的変化を見たいときには、 こちらのコロナホールカレンダーが便利です。 太陽のフレア活動は、穏やかな状態が続いています。 黒点群は2つ見えています。 このうち、767黒点群が磁場構造が複雑になってきているそうで、活動を強めるかもしれません。 Cクラスの小規模フレア発生の可能性があるとSECが伝えています。 SOHO衛星LASCO C3カメラの視野を横切る、プレアデス星団(すばる)。画面の右上の星のかたまりです。 (c) ESA & NASA SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版) 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) NOAA/SEC SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|