宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2005/ 5/26 12:25 更新 太陽風、磁気圏ともに静穏です。明日くらいから、太陽風にコロナホールの影響が見られる可能性があります。 担当 篠原 太陽風はとても穏やかです。 速度は400km/秒から350km/秒へ一段と下がっています。 磁場強度は4nTと普通ですが、やや北寄りの傾向を持っており、 速度が低い事と重なって磁気圏への影響はとても小さいものとなっています。 オーロラの活動度を示すAE指数のグラフを見ると、ほとんど変化が発生していません。 わずかに25日16時(世界時25日7時)頃に、小規模なふくらみが見えていますが、 太陽風の変化を見ると、この少し前の時刻に-2nT程度と小さいですが 磁場が2時間ほど南を向いていたことが分かります。 太陽風磁場の南向きで磁気圏にエネルギーが流れ込む(オーロラ活動を高める)という反応がよく分かります。 今後の展開ですが、SOHO EIT284カメラの太陽写真を見ると、 コロナホールが太陽の中心を過ぎて見えています。 今後、ここから吹き出している高速の太陽風の影響が地球に及ぶでしょう。 27日周期の図から前周期の変化を見ると(4月30日に速度が上がっています)、 明日の27日くらいから高速風がやってくる可能性があります。 前回は700km/秒まで速度が上がりました。 今回はコロナホールの規模が小さくなっている様ですので、影響も小さくなるかもしれません。 今後の変化に注目です。 また、前周期のセクターの変化を見ると、今日か明日くらいにセクター境界もやってきそうです。 太陽風磁場のおおまかな向きが、「太陽→地球」方向から、「地球→太陽」方向に切り替わります。 そのこと自体は大きな影響はありませんが、太陽風の周期的な変化を見る上で良い指標になります。 太陽では、767黒点群がやや発達しており、 Cクラスの小規模フレアを起こす可能性があるとのことです。 SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版) 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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