宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2005/ 5/20 13:04 更新 太陽風は穏やかになり、オーロラの活動レベルも下がっています。太陽の活発な活動もほぼ終わりました。 担当 篠原 太陽風の速度は450km/秒に下がっています。 磁場強度は5nT弱で、太陽風はほぼ通常レベルに戻ったと考えて良さそうです。 昨日辺りに、CME(太陽ガスの放出現象)によって飛ばされた高速の太陽風が 地球にやってくるかもしれないと記していましたが、 これまでのところ目立った変化は観測されていません。 しかし、今日いっぱいは小規模な乱れが発生する可能性が残っています。 太陽から地球に来るまでに時間がかかっていますので、 もし乱れが発生しても大きくなることはないでしょう。 ACEのデータの太陽風密度(ACEデータの橙色線)のグラフが高くなっていて、 太陽風の密度が濃くなっています。 多発したCMEなどの影響によるものかもしれません。 速度や磁場に変化が無ければ、密度の増加が地球磁気圏へ及ぼす影響はほとんどありません。 この後は数日間にわたって、太陽風も磁気圏も穏やかな日が続くでしょう。 放射線帯の高エネルギー電子は現在も高いレベルが続いています。 磁気圏が穏やかになると、電子密度の減少はとてもゆっくりになります。 数日間の時間幅で警戒レベルが続きますので注意してください。 太陽のフレア活動はすっかり穏やかになりました。 X線レベルの背景強度も下がり、フレアの変化も見られなくなっています。 太陽面では759黒点群が西端に没しつつあります。 このあとは、無黒点状態になりそうです。 SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版) 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) NOAA/SEC GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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