宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2005/ 5/17 11:47 更新 太陽風は高速状態で、磁場の南向きが続いています。活発なオーロラ活動が続いています。 担当 篠原 今回の大磁気嵐による美しいオーロラの観測報告が、アメリカ各地から寄せられているようです。 SpaceWeather.comのMay 2005 Aurora Galleryのページをご覧ください。 地図で見ると日本とアメリカはほとんど同じ緯度にあるのに、 オーロラに関しては何故こんなに見え方が違うのでしょうか。 カナダのCANOPUSグループが作成しているリアルタイムのオーロラ帯予測のページがあります。 地上の観測データを用いて、オーロラが現在発生している地域を予測するページですが、 今日の1枚目の図は、この図の一部を借りてきて、書き足したものです。 地図は地球を来たから見下ろしたものです。 この中で、北極を囲むように茶色の帯が広がっていますが、 この帯の下で現在オーロラが光っていると予測されています。 この図にあるように、オーロラは地磁気の北極点を取り囲む輪の様に分布します。 (この地図は、地磁気の緯度経度で描かれています。地理的な北極を白の×印で示しています) 今回のような大磁気嵐が発生すると、このオーロラの帯はずっと低緯度域に広がって、 いつもより広い範囲でオーロラを見ることができるようになります。 試しに、磁気緯度40度のところに緑の破線を引いてみました。 すると、アメリカ全土がすっぽりと入ってしまっています。 SpaceWeather.comにアメリカ全域から観測報告が届いていることを考えると、 今回は本当にこの規模にオーロラ帯が広がっていたと思われます。 ところが、我が日本を見ると、残念ながら完全に緑の輪の外にあります。 北海道ですら入っていません。 このように、地理的な緯度では日米は似たようなものなのですが、 オーロラに重要な地磁気の緯度で見ると、日本は圧倒的に不利な低緯度地域に属しているのです。 だからこそ、日本人はこぞってオーロラツアーに出かけるのかもしれません。 さて、太陽風は順調に低下を続けていますが、現在も550km/秒と高速の状態が続いています。 磁場強度も10nTと強い状態が続いています。 しかも、3nT程度ですが南向きがずっと、今日の図では丸一日続いています。 このため、太陽風から磁気圏にエネルギーが供給され続けていて、オーロラ活動も活発に続いています。 高速の太陽風は今日、明日にかけて続き、その後穏やかになっていくと思われます。 太陽風磁場の南向きが続いている間は、オーロラも活発に続くでしょう。 放射線帯の高エネルギー電子が急増しています。 GOES12衛星で警戒ラインの10の4乗の線を越えていて、GOES10もやがて越えそうです。 衛星の運用ではこちらに対する注意も必要になっています。 太陽では763黒点群がM,Cクラスの中・小規模フレア(太陽爆発)を起こしています。 763群に対する注意が引き続き必要です。 オーロラが見えている地域。アメリカと日本を比較すると、アメリカの方がはるかにオーロラ地帯に近い。 (c) CANOPUS, Canadian Space Agency SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 沖縄の磁場擾乱 下へ下がるほど、擾乱が発達している事を意味します。 (c) NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版) 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) NOAA/SEC SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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