宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2005/ 5/11 13:08 更新 太陽風の速度は450km/秒に下がっています。オーロラ活動は穏やかになっています。 担当 篠原 太陽風の速度は順調に低下を続けています。 既に450km/秒となり、通常のレベルにほぼ戻りました。 磁場強度も5nTと普通のレベルです。 磁場の南北成分はやや北寄りになっています。 そのため、オーロラ活動はすっかり弱まっています。 AE指数のグラフでは小さな変動が見られていますが、概ね穏やかな状態です。 磁気嵐もほぼ終息しています。 沖縄の磁場変化のグラフを見ると、赤線が静穏レベル(青の横線)に-30nT程度まで近づいています。 このグラフが上に上がるほど、磁気嵐による地球周辺の擾乱の電流系が弱まってきたことを示しています。 SOHO EIT284の太陽写真を見ると、地球に高速の太陽風を送っていたコロナホールもまた、 西に(右端に)過ぎ去りつつあります。 このため、太陽風、磁気圏はともに穏やかになっていくでしょう。 一方、太陽の中心から南寄りに細い小さなコロナホールが見えています。 このコロナホールは27日前の前周期には見られないものでした(EIT284右側の写真)。 規模が小さいため地球への影響は小さいと思われますが、太陽風にどのような変化が見られるでしょうか。 これから3日後あたりに注目です。 太陽では、758黒点群が活発に活動を続けています。 昨日、10日14時(世界時10日5時)にM1.3の中規模フレアを起こしています。 その他にも、Cクラスの小規模フレアを数回発生させています。 黒点群としては規模は拡大しており、今後も中規模クラスのフレアへの注意が必要でしょう。 SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 沖縄の磁場擾乱 下へ下がるほど、擾乱が発達している事を意味します。 (c) NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版) 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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