宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2005/ 5/ 9 09:08 更新 太陽風が大きく乱れています。磁気嵐が発生し、オーロラも非常に活発に発生しています。 担当 篠原 昨日より、太陽風の速度が上昇し、磁場が大きく南を向いたため、 磁気圏の活動が非常に活発になっています。 磁気嵐が発生し、非常に活発なオーロラ活動が発生しています。 沖縄の磁場データを見ると、8日7時(世界時7日22時)から赤線が急な減少を示しています。 ここが磁気嵐の開始だったようで、その後赤線は最大で-130nTまで下がっています。 このグラフが下がるほど、磁気嵐が発達していることを示しています。 京都大学のDst指数の速報値でも-110nT程度の変化を観測しています。 沖縄の磁場データは現在も-100nT程度静穏レベル(青の横線)から下がった状態です。 磁気嵐は現在も進行中です。 米国NOAAのSEC(宇宙環境センター)のデータ処理システムに障害が発生しているようです。 普段参照している太陽風データのページが更新を停止しています。 代わりとして、27日周期の図をご覧ください。 8日に太陽風が大きく乱れている様子が分かります。 7日のデータが欠けていますが、ここで太陽風の速度が600km/秒に上昇していた様です。 太陽風の磁場も10nTに強まり、磁気圏擾乱に大きく影響する南向き成分も-10nTと強い値が現れています。 このため、磁気嵐の発生が始まったと思われます。 その後、8日21時(世界時8日12時)に太陽風の速度が更に800km/秒に上昇しています。 太陽風の磁場も15nTにもう一段強まり、南向き成分も-15nTととても大きな変化が発生しています。 オーロラ活動を示すAE指数のグラフを見ると、 1000nT程度の大きな活動が頻繁に発生しています。 特に、8日20時から9日1時(世界時8日11〜16時)にかけて2000nTもの非常に激しい活動が観測されています。 27日周期の図の最後の部分を見ると、南向き磁場が弱まっている様です。 このまま北に向かうと、磁気圏の乱れも一段落するでしょう。 ただし、太陽風の速度は高い状態が続いていますので、引き続き注意は必要です。 今回の太陽風の乱れの原因ははっきりしません。 7日1時(世界時6日16時)のC8.5の小規模フレアが起こしたCMEの可能性もありますが、 到来がやや早すぎる印象がありますし、速度の変化がなだらかなため、対応が良く分かりません。 SOHO EIT284の太陽写真に見えるコロナホールの影響もそろそろ及び始める頃ですが、 こちらも1日程度早すぎる印象です。 C8.5のフレア以外にもCMEが見られていましたので、 これらの変動が重なり合ってこのような擾乱になったのかもしれません。 現在の進行状況がはっきりしませんので、今後の太陽風の変化には注意が必要でしょう。 太陽では、756黒点群が西に没しています。 758黒点群がほぼ中心に来ています。 SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
沖縄の磁場擾乱 下へ下がるほど、擾乱が発達している事を意味します。 (c) NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版) 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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