宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2005/ 5/ 4 07:26 更新 758黒点群がC8の小規模フレアでCMEを発生させています。横向きですので、地球への影響はないでしょう。 担当 篠原 昨日、3日7時(世界時2日22時)にC8.0の小規模フレアを発生させた758黒点群が、 太陽のこちら側に回ってきて姿を現しました。 太陽の写真をご覧ください。 黒点群としてはそれほどの規模ではない様です。 C8.0の小規模フレアは長時間続くタイプのもので、CME(太陽ガスの放出現象)を発生させています。 SOHO衛星のLASCO C3カメラの連続写真をご覧ください。 地球から見て横方向に、太陽のプラズマが激しく吹き出している様子が見えています。 この発生がもう数日遅れていれば地球への影響は免れなかったと思いますが、 今回はほぼ真横を向いていますので、たいした影響は見られないでしょう。 758黒点群の今後の動きはどうなるでしょうか。 一方、756黒点群は規模をやや縮小している様です。 フレア活動も起きておらず、穏やかになっています。 ただ、規模が大きいので、まだしばらく注意は必要でしょう。 太陽風は基本的には穏やかになりつつあります。 昨日、太陽風は500km/秒に下がっていましたが、 急に再上昇して550km/秒が10時間ほど続きました。 現在は450km/秒に下がっています。 注目されるのは、太陽風磁場の南向き成分です。 -2〜-3nTと弱いですが、連続的に南向きになっています。 このため、AE指数も連続的に500nT前後の変化が現れています。 小規模ですがオーロラ活動が連続的に発生しているようです。 太陽風の速度が下がってきていますので、 南向き磁場が続いてもオーロラ活動は一層弱まっていくでしょう。 SOHO EIT284の太陽写真の左上に次のコロナホールが見えています。 この影響が始まるのは、5月9日頃になりそうです。 放射線帯の高エネルギー電子密度は、高まっていますが、大きな増加にはなっていません。 今のところ、高めのレベルで安定しています。 SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
SOHO衛星のLASCO C3カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版) 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) NOAA/SEC | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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