宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2005/ 5/ 3 08:59 更新 太陽風は次第に速度を下げています(500km/秒)。今朝、C8.0の大きめの小規模フレアが発生しました。 担当 篠原 地球はコロナホールの高速風領域を抜けつつあります。 太陽風の速度は緩やかに低下を続けていて、現在は500km/秒に下がっています。 太陽風速度は引き続き低下して、通常レベル(400km/秒)まで下がっていくでしょう。 太陽風磁場は強度4nTと普通の強さです。 南北成分はゆらゆらと変化していて、-2〜-4nT程度の南向き成分も頻繁に現れています。 しかし、速度が低下しつつあるため、活発なオーロラ活動にはつながっていません。 AE指数のグラフでは、300nT前後の変化が度々現れている程度です。 今後、速度が下がっていくことで、地球の磁気圏は更に穏やかになるでしょう。 SOHO EIT284カメラの太陽写真を見ると、 今回の高速風の原因となったコロナホールが北西(右上)の隅に細長く見えています。 太陽の中心付近にはコロナホールは見られず、やや明るい色で満たされています。 これから5日間程度は穏やかな太陽風が続きそうです。 また、東端(左端)にとても明るい部分が見えています。 まだ、太陽の向こう側にある領域ですが、現在、この部分で活発にフレア活動が発生しています。 太陽黒点の写真を見ると、758黒点群は現在も大きな規模を保っています。 フレア活動はほとんどほとんど起こしていませんが、規模が大きいので引き続き注意が必要でしょう。 一方、X線のデータを見ると、東の端の向こう側で活発なフレア活動が発生しています。 今朝、3日7時(世界時2日22時)にC8.0の大きめの小規模フレアがこの領域で発生しました。 CME(太陽ガスの放出現象)が発生していそうな爆発の様子ですが、 横を向いていますので地球への影響はありません。 この活発な領域は間もなくこちら側に姿を現すでしょう。どのような黒点群が見えてくるでしょうか。 放射線帯の高エネルギー電子の密度が増加しています。 GOES10衛星に続いてGOES12衛星も警戒ライン(10の4乗の線)に達しつつあります。 衛星の運用ではしばらく注意が必要となるでしょう。 SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化 (c) NOAA/SEC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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