宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
カナダ磁場 (CANOPUS)
オーロラ帯 (CANOPUS)
オーロラ(衛星) (NICT)
Alaskaカメラ (SALMON)
カナダカメラ (CANOPUS)

情報ページ
宇宙天気用語集
宇宙環境情報
太陽地球環境予報
太陽地球環境情報サービス
宇宙天気システムグループ
Space Environment Center
これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2005/ 4/25 13:26 550km/秒とやや高速の太陽風が続いています。磁気圏は概ね穏やかです。
2005/ 4/26 14:56 太陽風の速度は低下を続けています(450km/秒)。これから5日程度穏やかな日が続きそうです。
2005/ 4/27 14:35 756黒点群が小規模フレアを起こしています。太陽風は通常速度に戻り、オーロラは穏やかになっています。
2005/ 4/28 10:36 756黒点群が発達しています。中規模フレアに注意が必要です。太陽風は穏やかで、磁気圏は静穏です。
2005/ 4/29 13:29 太陽風と磁気圏はとても穏やかです。756黒点群の発達で、中規模フレアの注意が必要です。
最新のニュース

2005/ 4/30 10:36 更新
太陽風の磁場が乱れ、オーロラが活発になっています。速度も上昇を始めており、コロナホールの影響が始まった様です。

担当 篠原

太陽風で乱れが発生しています。
30日1時(世界時29日16時)頃から太陽風の磁場が急激に強まり、15nTに達しました。
その時の南北成分(ACEの赤線)の変化を見ると、とても強い-10nTの南向き(マイナス成分)が現れています。
太陽風の磁場が南を向くと、太陽風から地球の磁気圏にエネルギーが流れ込み、
オーロラ活動が活発になります。
オーロラ電流の強さを測っているAE指数のグラフを見ると、
500〜1000nTの活発な活動が観測されています。

太陽風磁場の南向き成分は、一旦減少しましたが、
30日8時(世界時29日23時)頃から再び-10nTの強い南向きに戻っています。
現在も極域ではオーロラ活動が活発に進行しているのではないかと思われます。

磁場の強まりに遅れて、30日8時(世界時29日23時)頃から太陽風の速度にも変化が現れています。
速度が350km/秒から450km/秒に上昇し、さらに500km/秒にも達しそうです。
予想よりも早く、コロナホールの高速風領域に入ったのかもしれません。
速度が上昇を始めたことで、南向き磁場が継続すると、
今後はオーロラ活動もより規模が大きくなります。
磁気嵐も発達する可能性があります。
これから5月2日くらいにかけて、注意が必要でしょう。

756黒点群は現在も大きな規模を保っています。
X線のグラフを見ると、目立ったフレア活動もなく、やや落ち着いているようにも見えます。
しかし、動画で1日の様子を見てみると、
小さな爆発活動が頻繁に発生しており、やがて大きなフレアを起こしそうな元気さを感じさせます。
中規模フレアへの注意は引き続き必要でしょう。



SOHO衛星EIT284カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

最新映像


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版)
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SEC





この情報ページについて、コメント、要望などがありましたら、
篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。