宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2005/ 4/22 10:09 太陽風速度は下がって、穏やかになっています。明日以降、次の高速風が到来するでしょう。
2005/ 4/23 08:08 太陽風の磁場が強まっています。これから速度が上昇を始めそうです。
2005/ 4/24 13:20 コロナホールの影響で太陽風の速度が上昇しています(550km/秒)。オーロラもやや活発になっています。
2005/ 4/25 13:26 550km/秒とやや高速の太陽風が続いています。磁気圏は概ね穏やかです。
2005/ 4/26 14:56 太陽風の速度は低下を続けています(450km/秒)。これから5日程度穏やかな日が続きそうです。
最新のニュース

2005/ 4/27 14:35 更新
756黒点群が小規模フレアを起こしています。太陽風は通常速度に戻り、オーロラは穏やかになっています。

担当 篠原

756黒点群がやや活発なフレア活動を起こしています。
昨日、26日13時半(世界時26日4時半)にM5.3の小規模フレアを、
続いて、今朝27日4時半(世界時26日19時半)にC1.8の小規模フレアを起こしています。
756黒点群は規模が大きくなっており、今後、Mクラスの中規模フレアを起こす可能性がある様です。

太陽風は速度が下がって、通常の速度に戻っています。現在は380km/秒です。
磁場強度は5nTと普通のレベルで、南北成分は北寄り(ACEデータの赤線がプラス寄り)に推移しています。
これらの影響で、オーロラ活動はすっかり穏やかになっています。
太陽風は今後4日間程度穏やかな状態が続くと予想されます。
オーロラ活動も低い状態が続くでしょう。
次の擾乱原因は、SOHO EIT284カメラの太陽写真左上に見える、コロナホールです。
これが日を追って西(右)に進みます。
中心線を越えて、3日後ころから太陽風の速度に乱れが発生します。

太陽風が高速になった後によく見られる、放射線帯高エネルギー電子の増加ですが、
今回は目立った増加は発生していません。



SOHO衛星EIT284カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

最新映像


GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SEC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SEC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。