宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2005/ 4/28 10:36 更新 756黒点群が発達しています。中規模フレアに注意が必要です。太陽風は穏やかで、磁気圏は静穏です。 担当 篠原 756黒点群が一段と発達をしています。 構造の複雑さも増しており、より大きなエネルギーを持ち始めている様です。 GOES 衛星のX線写真の動画をご覧下さい。 小さな光がちらちらと燃え盛っている様に見えています。 今後、Mクラスの中規模フレアを発生させる可能性があります。 太陽風は速度は360km/秒で、穏やかな状態がつづいています。 磁場強度は3nTです。 地球の磁気圏も穏やかで、オーロラ活動は見られていません(AE指数)。 放射線帯の高エネルギー電子の増加もありません。 27日周期の図を見ると、そろそろ太陽風磁場のセクター境界が到来しそうです。 太陽風磁場の大まかな方向が、「太陽から地球向き」から「地球から太陽向き」に切り替わります。 その後、コロナホールの影響で5月1日頃から太陽風に乱れが発生するでしょう。 コロナホールはSOHO EIT284の太陽写真にはっきりと見えています。 ホールの先頭(右端)が、太陽の中心線にほぼ達しています。 これから3日程度経過すると、ここから吹き出した高速の太陽風が地球に届きます。 前周期は、速度が700km/秒くらいに達し、磁気嵐が発生しています。 このコロナホールの長期変化を見るために、4周期前までの太陽写真を並べました。 左ほど新しく、右ほど古い太陽の写真です。 コロナホールの広がりや形がゆっくりと変化している様子がわかります。 この様なコロナホールの長期的な変化を見るには、 コロナホールカレンダー(堀さん, NAOJ)がとても便利です。 SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化 (c) NOAA/SEC 27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版) 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
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