宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2005/ 4/26 14:56 更新 太陽風の速度は低下を続けています(450km/秒)。これから5日程度穏やかな日が続きそうです。 担当 篠原 太陽風の速度が緩やかに低下を始め、450km/秒まで下がりました。 地球は、コロナホールの高速風領域を抜けつつある様です。 磁場強度は4nTと通常レベルです。 南向き磁場の影響で、500nT前後の小規模なオーロラ活動がAE指数のグラフで見られていますが、 速度が下がった事で、今後は穏やかになっていくでしょう。 SOHO EIT284カメラの太陽写真を見ると、中央から右半分はのっぺりとした姿になっています。 このため、これから5日間程度は穏やかな状態が続くのではないでしょうか。 太陽の左上に丸くコロナホールが見えています。 このコロナホールが次の太陽風の乱れの原因となるでしょう。 このコロナホールは太陽が同じ面を地球に向けていた1周期前、2周期前それぞれにも存在して、 高速の太陽風を地球に届けていました。 しかし、その時の写真と比較するとコロナホールの存在は薄くなっており、勢力が弱まっていると思われます。 参考のため2周期前の太陽の写真を掲載します。 コロナホールが面積、濃さともに弱まっているのがお分かりでしょうか。 2周期前の時は、太陽風は速度が800km/秒に達し、高速風は6日間続きました。 1周期前は、最高速度は700km/秒、高速風の継続時間は3日半に縮まっていました。 今周期はどうなるでしょうか。5月1日頃に影響が現れると思われます。 太陽面では、東から756黒点群が上って来ました。 やや活動的な領域の様で、GOES衛星のX線動画でもしばしば明滅を起こしていました。 そして先ほど、13時半(世界時4時半)にC5.4の小規模フレアを起こしました。 今後どの程度の活動を起こすのか、引き続き注目が必要です。 SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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