宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2005/ 4/18 13:05 太陽風は通常レベルで、オーロラ活動はとても穏やかです。放射線帯の高エネルギー電子は高い状態が続いています。
2005/ 4/19 14:25 太陽風は静穏ですが、南向き磁場の影響で弱いオーロラ活動が見られています。放射線帯高エネルギー電子は減少しています。
2005/ 4/20 11:05 コロナホールの影響で、太陽風が乱れ始めています。755黒点群でCME(太陽ガスの放出現象)が発生しました。
2005/ 4/21 12:57 太陽風の速度がやや高く(500km/秒)、オーロラもやや活発です。一旦穏やかになり、明後日頃に再び乱れそうです。
2005/ 4/22 10:09 太陽風速度は下がって、穏やかになっています。明日以降、次の高速風が到来するでしょう。
最新のニュース

2005/ 4/23 08:08 更新
太陽風の磁場が強まっています。これから速度が上昇を始めそうです。

担当 篠原

昨日より太陽風磁場が強まっている状態が続いています。
磁場強度は約7nTあり、-3〜-5nTの南向き成分が見られる時間帯があります。
これに合わせて、オーロラ活動がやや活発になっています。
AE指数のグラフを見ると、3回程比較的小規模のオーロラ活動が観測されています。
それぞれ、太陽風磁場の南向きと対応しているのがよく分かります。
(南向きがしばらく続いた後に、遅れてオーロラ活動が活発になります)
太陽風の速度が普通の速さだったので、この程度の活動度だったのでしょう。

太陽風の磁場強度を見ると、最新の部分(グラフの右側)でもう一段強度が強まりつつある様です。
橙色の線の太陽風の密度も増加しています。
これからコロナホールの後半部の影響が始まるようです。
今日のうちに速度が再び上昇すると予想されます。
磁場強度が強まっていますので、速度の高まりとともにオーロラ活動が強まる可能性があります。
コロナホールは縦に細長い構造をしていましたので、
継続時間はそれほど長くないだろう(2日程度)と思われます。

太陽のフレア活動はとても穏やかです。
黒点はほとんど見えなくなっていますし、X線のレベルもとても弱まっています。



SOHO衛星EIT284カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

最新映像


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SEC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。